我が子への連絡や居場所を確認するためのツールとして、小学生の段階からスマホを持たせる親が増えているらしい。では、小学生に買い与えるスマホとして、どんなスマホが選ばれているのだろうか。中古スマホ事業を運営するゲオホールディングスが実施した「子どものスマホ利用実態調査」を見てみよう。
小学生の子ども用スマホ、6割以上は中古端末を使用
調査は2025年1月9日~10日、スマホを所持する小学校の子どもを持つ、20代から50代の男女551人を対象に実施された。「子どもに中古スマホを使用させたことはあるか(過去に自分が使用していた端末を譲ったなども含む)」という質問に対し、63.7%が「ある」と回答。
「中古スマホを選択した理由」を尋ねたところ(複数回答可)、最も多かった回答は「最低限の機能で問題ないから」で59.3%、次いで「価格が安いから」が45.3%だった。小学生のうちは、価格が安く、シンプルなスマホで良いと考えている親が多いようだ。
他の理由として、子どもが使いやすいように、あえて「サイズが小さいものがいいから(25.6%)」と中古スマホを選択した人や、「子どもはスマホの扱い方が荒いから(すぐに傷がつくから)(19.7%)」という人もいた。
昨今はスマホ端末の価格が上がっていることもあってか、小学生のうちから新品を与えるのは、もったいないと感じる親が増えているのかもしれない。
小学生が使うスマホの月額料金は“1,000~2,000円未満”が最多、コスパ重視の傾向
小学校のスマホの平均月額料金として、「1,000~2,000円未満」が24.7%と最も多く、次いで「2,000~3,000円未満」が20.9%だった。「1,000円未満」の15.1%を合計すると、60.7%が3,000円未満の低料金に抑えていることが明らかになった。
次に、子どもが主に利用しているスマホのキャリアを尋ねたところ、「3大キャリア(ドコモ、ソフトバンク、au)」と回答した人が52.1%で最も多かった。一方で、「格安SIM」と答えた人も44.9%おり、ほぼ拮抗していた。
キャリアを選んだ理由(複数回答可)としては、上位から「サービス内容・プランが良かった(48.2%)」「価格が適正だと感じたから(42.2%)」「親と同じだから(42.2%)」と続いた。価格と質のバランスを見て選んでいる親が多かったのか、使いやすさや家族割引を考慮し、自身のキャリアと同一にする親も多いようだ。
このように、中古端末や低料金のキャリアプランが選ばれていたことから、小学生が使用するスマホは、コスパを最も重視していることが明らかになった。
中古スマホに関して、セキュリティー面や衛生面への不安を抱える人もいるようだが、大手のショップは、データ消去や動作確認、クリーニングを行ってから販売しているケースが多い。経済的負担を軽減するために、気になる人は一度店舗やオンラインショップを覗いてみてはどうだろうか。
出典元:【株式会社ゲオホールディングス】
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