Androidスマホで古い機種を使用していると、Android OSを最新のものにバージョンアップできない、バージョンアップの通知が届かないといったケースがあります。
(画像引用元:Android公式サイト)
これらの原因は、古いAndroidスマホだと最新のAndroid OSへの対応をスマホメーカー側が終了していたり、必要な容量に対してストレージが不足していたりするからです。
今回は古いAndroidスマホがバージョンアップできない原因を一つひとつ解説。加えて2024年最新のバージョンアップ非対応機種の主な例を、一覧で紹介します。
【目次】
1.古いAndroidがバージョンアップできない原因は? | 空き容量とタイムゾーンを見直す
2.バージョンアップに非対応のスマホもある | キャリアが修理受付を打ち切った機種は「限界」
3.【ソフトバンク】Androidのバージョンアップ非対応の主要機種一覧
4.【au】Androidのバージョンアップ非対応の主要機種一覧
5.【ドコモ】Androidのバージョンアップ非対応の主要機種一覧
6.【楽天モバイル】Androidのバージョンアップ非対応の主要機種一覧
7.バージョンアップできない機種のAndroidを使用し続けても大丈夫?
8.まとめ | スマホ購入時は長期間のOSアップグレードが保証されている端末を選ぼう
古いAndroidがバージョンアップできない原因は? | 空き容量とタイムゾーンを見直す
古いAndroidがバージョンアップできない場合、「スマホの空き容量不足」と「タイムゾーン」に原因があるケースが多く見受けられます。
以上の設定に問題がない場合、Androidの再起動、および使用するインターネット回線を変えてのアップデートを試してみましょう。
また、「Androidのアップデートが発表されたばかりでメーカーが最新版のAndroid OSの提供をまだ行っていない」というケースもあるため、利用しているスマホメーカーの公式サイトでAndroid OSの最新バージョンの提供時期を確認しましょう。
いずれにも問題がない場合、端末自体がAndroidのバージョンアップに非対応の可能性があります。
【参考】Androidのバージョンアップの手順
AndroidスマホのOSを手動でバージョンアップする方法を解説します。使用しているスマホのバージョンも確認できるので、一度チェックしてみることをおすすめします。
バージョンアップの手順は以下の通りです。
筆者のAndroid端末の場合は、まだAndroid 14に更新していなかったため上記の操作によって「ダウンロードしてインストール」が可能。
すでに最新のOSを利用している場合およびバージョンアップに非対応のスマホの場合、「お使いのシステムは最新の状態です」と現在利用しているバージョン名が表示されます
バージョンアップに非対応のスマホもある | キャリアが修理受付を打ち切った機種は「限界」
最新のAndroid OS へバージョンアップ非対応の機種は、基本的にメーカーや通信キャリアでの「修理受付が終了した機種」とほぼ同じです。
(画像引用元:au公式サイト)
なおいずれのキャリアでも、iPhoneと比べるとAndroidスマートフォンは製品寿命が短い傾向にあります。その理由として、OSやセキュリティパッチをアップデートできる期間が短いことが挙げられます。
Androidのサポート期間は、メーカーや機種によっても異なりますが、おおよそ2年から3年、長くて5年程度。ちなみに内閣府の調査によると、携帯電話の平均使用年数は4.3年で、36.5%の利用者は故障を理由に端末を買い替えています。急な故障によって慌てないためにも、スマホの寿命は3年ほど、長く見積もっても5年程度と割り切って、端末の購入時にはアップデーㇳ保証や長めのセキュリティアップデート保証がある端末を購入することをおすすめします。
【ソフトバンク】Androidのバージョンアップ非対応の主要機種一覧
ここからは各メーカーの修理受付の終了機種を出典として、バージョンアップに非対応の主要機種を通信キャリア別にご紹介します。
まずはソフトバンクのAndroid端末で、最新のバージョンアップに非対応の主要機種は、以下の通りです。
シリーズ名 | 機種名 |
GALAXY | GALAXY Tab4 |
Galaxy S6 edge | |
Xperia | Xperia XZ2 |
Xperia XZ3 | |
AQUOS | AQUOS R compact |
AQUOS zero | |
AQUOS R2 | |
AQUOS R2 compact | |
HUAWEI | HUAWEI Mate 20 Pro |
【au】Androidのバージョンアップ非対応の主要機種一覧
auのAndroid端末で、最新のバージョンアップに非対応の主要機種は、以下の通りです。
シリーズ名 | 機種名 |
GALAXY | Galaxy S9+ SCV39 |
Galaxy S9 SCV38 | |
Galaxy S10+ SCV42 | |
Galaxy Fold SCV44 | |
Xperia | Xperia XZ2 SOV37 |
Xperia XZ2 Premium SOV38 | |
Xperia XZ3 SOV39 | |
Xperia 1 SOV40 | |
AQUOS | AQUOS sense SHV40 |
AQUOS R compact SHV41 | |
AQUOS R2 SHV42 | |
AQUOS R3 SHV44 | |
HUAWEI | HUAWEI nova 2 HWV31 |
HUAWEI P20 lite HWV32 | |
KYOCERA | BASIO 3 |
LG Electronics | LG it LGV36 |
参考元:au「修理受付対応状況」
【ドコモ】Androidのバージョンアップ非対応の主要機種一覧
ドコモのAndroid端末で、最新のバージョンアップに非対応の主要機種は、以下の通りです。
シリーズ名 | 機種名 |
GALAXY | Galaxy S9+ SC-03K |
Galaxy Feel2 SC-02L | |
Galaxy S10+ (Olympic Games Edition) SC-05L | |
Xperia | Xperia XZ2 Premium SO-04K |
Xperia XZ2 Compact SO-05K | |
Xperia XZ2 SO-03K | |
Xperia XZ3 SO-01L | |
Xperia 1 SO-03L | |
AQUOS | AQUOS R SH-03J |
AQUOS R2 SH-03K | |
HUAWEI | HUAWEI P20 Pro HW-01K |
参考元:ドコモ「修理受付対応状況」
【楽天モバイル】Androidのバージョンアップ非対応の主要機種一覧
楽天モバイルのAndroid端末で、最新のバージョンアップに非対応の主要機種は、以下の通りです。
シリーズ名 | 機種名 |
GALAXY | Galaxy A7 |
Xperia | Xperia Ace |
HUAWEI | HUAWEI nova 5T |
HUAWEI P30 lite | |
OPPO | OPPO A5 2020 |
OPPO Reno A 128GB | |
楽天モバイル | Rakuten Hand |
Rakuten Mini |
参考元:楽天モバイル「メーカー修理受付終了機種および終了予定機種一覧」
バージョンアップできない機種のAndroidを使用し続けても大丈夫?
Android OSのバージョンアップは、スマホの機能や操作性といった品質の向上だけでなく、セキュリティ上の欠陥を修正する重要な役割があります。バージョンアップできない機種を使い続けると、セキュリティが脆弱になりデメリットが大きいため、できる限り早めの機種変更をおすすめします。
まとめ | スマホ購入時は長期間のOSアップグレードが保証されている端末を選ぼう
今回はAndroidスマートフォンのOSがアップデートできない場合の原因や対処法、バージョンアップに非対応の四大通信キャリアの主要機種について解説しました。
端末を購入する際には、Android OSアップグレードのサポートが付帯している機種を選ぶと、長く安全に利用できます。
(画像引用元:SAMSUNG公式サイト)
Galaxy以外では、Google PixelもPixel 6以降のシリーズは発売から3年間のAndroidのバージョンアップ保証、および発売から5年間までセキュリティアップデートが保証されており、 Pixel 8とPixel 8 Proについてはバージョンアップ保証もセキュリティアップデート保証も最低7年間という長期の保証が提供されています。
一台のスマホを中長期的に使いたい場合は、このように長期間のOSアップグレードが保証されているものを選ぶと「バージョンアップできない」という悩みに直面することが少なくなるのでおすすめです。
※サムネイル画像(Image:TY Lim / Shutterstock.com)