昨今、あらゆるビジネスシーンで使われている社用携帯について、MMD研究所は今回、「2025年法人向け携帯電話の導入実態調査」を実施。勤め先で社用携帯を現在導入しており、導入・契約内容の検討に関わった約1,000人を対象に、2025年5月2日~5月7日の期間で調査を行った。調査の結果から判明した「社用携帯の導入背景」や「社用携帯に人気の携帯キャリア」などについて紹介する。

社用携帯の導入背景トップは「管理がしやすい」から?

社用携帯の導入・契約内容の検討に関わった人に「社用携帯電話の導入・継続の理由」を尋ねたところ、「管理のしやすさ」が22.3%でトップに立ち、次いで「経費精算のしやすさ」が17.1%で2位となった。私用携帯だと部分的にしかデータ共有できないところも、社用携帯であれば端末単位、アプリ単位でデータ共有が可能となり、ビジネス上の管理がしやすいといえる。3位にはプライベートと仕事の切り替えやすさがランクイン。私用携帯で仕事のことが目に留まらなくなる点は大きなメリットといえるだろう。現在、社用携帯の導入を検討している企業は、何を目的に導入するか考えることが大切なのかもしれない。

続いて、社用携帯に人気の携帯キャリアについて見てみよう。1位は43.8%でドコモが圧倒的人気であることが明らかになった。次いで2位は18%でソフトバンク、近い数字でauが3位にランクイン。
契約時期についても尋ねたところ、「2014年以前」が21.1%で1位、「2024年」が14.9%で2位、「2023年」は13.6%で3位と、近年は徐々に社用携帯の契約が上昇傾向にあるといえるだろう。
社用携帯は「リース・レンタル」での導入もアリ?

現在契約している社用携帯電話端末をどのように購入したか尋ねたところ、「新規購入」の割合が58.3%で1位となった。社員が使うものだから新規購入が多いのは想像に難くないが、2位には25.2%という高い割合で「リース・レンタル」がランクイン。近年はスマホの価格高騰がいちじるしいこともあり、コストダウンを考えての判断だと推測される。企業の規模別で見ると、大企業の方が「リース・レンタル」の割合が高いことから、中小企業からはまだ「リース・レンタル」の認知度が低いともいえる。
また、購入場所についても尋ねたところ、全体の64%が通信会社で購入していることが分かった。企業側としては、端末メーカー・販売代理店よりも通信会社の方に一定の信頼があるのかもしれない。
今回の結果から、社用携帯の導入理由や人気の携帯キャリア、導入ハードルはそれほど高くないということが分かった。現在、社用携帯の導入を検討している人は、ぜひこの調査結果を参考にしてほしい。
出典:【MMD研究所】
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