ライブ留守番電話は、iOS 17で登場した新機能で、iOS 18から日本語にも対応しました。これは従来のキャリア提供の留守番電話とは異なり、「iPhone本体でメッセージの録音とリアルタイム文字起こしを行う」機能です。

このように書くと、で、何に使う機能なの?「従来の留守電で十分では?」と思う方も多いでしょう。実はこのライブ留守番電話は「不明な発信者を消音」機能との併用によって、極めて高い確率で迷惑電話をシャットアウトするのに役立ちます。

まだまだ日本語対応から日が浅い「ライブ留守番電話」ですが、何が魅力的な機能なのか詳しく見ていきましょう。
ライブ留守番電話の仕組みとメリット
ライブ留守番電話は、着信時に表示される「留守番電話」というボタンを押すと機能します。発信者が話す言葉をリアルタイムでテキスト化して画面に表示。音声を聞かずとも内容を即座に把握できるため、見知らぬ番号や営業電話、詐欺の疑いがある着信にも冷静に対応できます。

さらに、必要だと感じた場合は、メッセージ録音中にそのまま通話へ切り替えることも可能です。録音されたメッセージやテキストは、「電話」アプリの留守番電話タブから確認できます。削除や共有も簡単に行え、迷惑電話だと確認できた際にはその番号をすぐにブロックするという判断ができます。

ライブ留守番電話のメリットは、電話帳に登録していない電話番号に対して自分が対応しなくていいため、不要な手間がなくなること。悪質なセールスに出る必要がなくなるため、個人情報の漏洩を防げます。
迷惑電話対策や詐欺電話対策への有効性について
ライブ留守番電話は、迷惑電話や詐欺電話に対して非常に有効な対策となります。
まず電話に出る前に、相手の用件をテキストで把握できるため、不審な電話や不要なセールス電話への対応を避けることができます。加えてNTTファイナンスや入国管理局を装った詐欺の自動音声電話がライブ留守番電話に録音され、文字起こしによってその内容が明らかになる場合もあるでしょう。
「信頼できそうな口調の場合」な場合、実際には怪しい内容でも「その口調を信頼してしまう」場合があるものです。その電話の内容をリアルタイム文字起こしして、テキストでも確認することで隠された詐欺の意図に気付く場合も出てくるでしょう。
そしてライブ留守番電話で迷惑電話と判断した後、その番号を着信拒否リストに追加することで、以降の着信を防ぐことができます。
ライブ留守番電話機能の設定方法
ライブ留守番電話機能は、以下の手順で設定できます。iOS 18ではデフォルトでオンになっている場合もあります。


また留守番電話に記録された音声データは後から確認することも可能。保存場所は以下の通りです。

「不明な発信者を消音」との併用がおすすめ
iPhoneの「不明な発信者を消音」設定をオンにしていると、連絡先に登録されていない番号からの着信は自動的にライブ留守番電話に転送され、着信音が鳴らなくなります。これにより、迷惑電話による邪魔を減らすことができます。
