X(旧Twitter)上で、Nao(@Nao_9615)さんが投稿した“ある挑戦”が静かな共感を集めている。
久方ぶりのガラケー打ちにチャレンジしてみました。

操作に慣れていないのはもちろん、適当に打っても予測変換がどうとでも補完してくれるスマホ打ちのすごさも改めて感じられたいい機会になりましたw

#モバテク
この投稿は、BAYFMのラジオ番組『モバテク』と連動したハッシュタグ「#モバテク」の一環として投稿されたものである。番組ではスマートフォンや通信にまつわる小ネタや気づき、リスナーのリアルな体験談などが紹介されており、Nao(@Nao_9615)さんの投稿もその一例だ。
ガラケー打ちは「記憶で打つ」文化だった
かつて主流だった「ガラケー打ち」とは、テンキーの数字キーを複数回押して文字を選ぶ「トグル方式」の入力法である。たとえば「あ」は1を1回、「い」は1を2回といった具合に、目的の文字にたどり着くまで同じキーを連打する必要があった。
Nao(@Nao_9615)さんのように、久々にこの方式を試してみると、その不便さだけでなく、“かつて身体が覚えていた操作感”にも気づかされる。テンキー時代は、文字を打つ前に「どのキーを何回押すか」を頭の中で組み立て、指先がリズムのように覚えていた。
それゆえ、長年スマホ入力に慣れてしまった今では、思い通りに指が動かず、入力のテンポも鈍る。Nao(@Nao_9615)さんが「操作に慣れていないのはもちろん」と語るのも無理はない。

予測変換の恩恵と“考えなくても打てる”現実
投稿内でNao(@Nao_9615)さんが特に驚きを感じたのが、スマートフォンに搭載されている予測変換機能の優秀さである。「適当に打っても如何様にでもしてくれる」と述べているように、現代のIME(日本語入力ソフト)は非常に高機能であり、単語や文章を先回りして提案してくれる。
「おつ」と打てば「お疲れ様です」や「おつかれー!」といった候補が即座に表示され、ほとんど考えなくても文章が成立してしまう。こうした機能によって入力効率は格段に上がった一方、「自分で言葉を組み立てる感覚」が徐々に薄れてきているのも事実である。
Nao(@Nao_9615)さんの体験は、入力方法の進化に驚きつつも、「かつてはもっと自分の頭と指を使っていた」という原点への気づきをもたらしてくれるものであった。
「#モバテク」で思い出す、日常の技術との距離感
「便利になったからこそ忘れていたことに気づいた」「昔の操作に戻って見えたものがあった」──そんな体験談が「#モバテク」タグでは日々投稿されている。懐かしいだけでなく、“今を見直す視点”を提供してくれるのがこのハッシュタグの魅力である。
Nao(@Nao_9615)さんの投稿もその代表例であった。ガラケー時代の入力操作をあえて試すことで、現代のスマホ入力の便利さ、そしてそれによって失われた“入力の構え”のようなものに気づかせてくれる。
スマートフォンが生活の一部になった今だからこそ、こうしたちょっとした原点回帰は、操作や言葉との距離を改めて考えるきっかけになるのではないか。
久方ぶりのガラケー打ちにチャレンジしてみました
— Nao (@Nao_9615) May 9, 2025
操作に慣れてないのはもちろん、適当に打っても予測変換で如何様にでもしてくれるスマホ打ちの凄さも改めて感じられたいい機会になりましたw#モバテク https://t.co/a9lZ6OpnZW pic.twitter.com/boqGoKygES
※サムネイル画像(Image:「Nao(@Nao_9615)」さん提供)