今でも古いiPhoneを使用している人はけっこういると思いますが、2025年5月にはiPhone 8とiPhone 7 PlusがAppleの「ビンテージ製品」に登録されました。もし、自分のiPhoneがビンテージ製品に指定されてしまったら、今後はAppleでの修理が受けられなくなるのでしょうか?
Appleでは古いiPhoneの修理をいつまでやってくれる?
iPhoneは生産が終了してからも、かなり長い期間セキュリティアップデート(新機能追加はなし)が提供されるので、今でもiPhone 7/8/X/XSといった古い機種を使っている人は意外と多いと思います。
しかし、Appleでは2024年7月1日にiPhone X(2017年11月発売)を“ビンテージ製品”に登録。2024年11月16日にはiPhone XS(2018年9月発売)とiPhone 6s Plus(2015年9月発売)もビンテージ製品に登録しました。
そして、2025年5月22日には新たにiPhone 8(2017年9月発売)と7 Plus(2016年9月)をビンテージ製品に登録しており、今後の修理サービスがどうなってしまうのか、不安に感じている人もいるでしょう。

Appleによると、販売店にiPhoneを供給した最終日から最低5年間は修理サービスを受けたり部品の供給を入手できます。ただし、部品の在庫次第では、上記よりも長い期間(法定期間または最長7年間)修理サービスを受けられる場合もあるといいます。
また、“オブソリート製品”についてはハードウェアサービスを終了しており、今後、Appleによる修理サービスは受けられません。
●Apple「保証期限の切れたApple製品の修理サービスを受ける」は→こちら

そもそも「ビンテージ製品」や「オブソリート製品」って何?
まず、ビンテージ製品は「Appleが販売店への供給を停止した日から5年以上7年未満の製品」のこと。Appleの修理サービスは最低5年間は保証されていますが、それ以降は部品の在庫次第ということになります。
また、オブソリート製品は「Appleが販売店への供給を停止した日から7年以上が経過した製品」のこと。つまり、オブソリート製品に登録されたiPhoneは、今後、Appleでの修理サービスは受けられなくなってしまうのです。
2025年6月15日現在、日本のApple公式サイトのリストではiPhone 4/5/6s/6s Plus/SE(第1世代)/7 Plus/8/8 Plus/X/XS Max等がビンテージ製品に登録されており、Appleでの修理サービスが今後受けられなくなるリスクがあります。

また、オブソリート製品については、iPhone 6s/6s Plus(32GBモデル)以前のモデルが該当していますので、こちらはすでにAppleでの修理サービス対象外となっています。

まとめ
いかがでしょうか? 今回は、古いiPhoneがAppleのビンテージ製品やオブソリート製品に登録されると、Appleの修理サービスがどうなるのかを解説しました。
もちろん、今でも町の修理屋さんであれば、古いiPhoneでもバッテリー交換やディスプレイの修理などは可能でしょうが、どうしても純正品で修理したい人は早めに対応したほうがいいでしょう。
むしろ、今後はハードウェアよりもPayPayやYouTubeといったメジャーなアプリが古いiPhoneのサポートを打ち切ることを心配したほうがいいかもしれませんね。