近年、ドコモやau、ソフトバンクなどの主要キャリアだけでなく、楽天モバイルやワイモバイル(Y!mobile)、UQモバイルといった格安SIMが普及している。各社それぞれでさまざまなキャンペーンを展開しているが、ユーザーが魅力を感じるキャンペーンはどんなものなのだろうか。

キャンペーンに魅力を感じる格安SIM、トップは楽天モバイル

情報メディア「LiPro」は、10代から60代以上の300名を対象に、「格安SIMのキャンペーンに対するユーザーのニーズおよび乗り換えに際しての意向について」の調査を実施した。
まず、現在利用中の通信キャリアを尋ねたところ、1位は楽天モバイル(70名)、2位はUQモバイル(43名)、3位はワイモバイル(40名)だった。ドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアは合計80名と3割に満たず、格安SIMが大きな勢力となっている。

キャンペーンが魅力的なキャリアについて尋ねると、こちらも格安SIMがトップ4を独占。特に楽天モバイルは約3割を占めており、ユーザー以外にもキャンペーンを魅力的に感じている人が多そうだ。

では、ユーザーは格安SIMのどんなキャンペーン内容に魅力を感じているのだろうか。調査結果を見てみると、「ポイント還元・キャッシュバック」という回答が40.3%と最も高かった。キャッシュバックは分かりやすいおトク感があり、ポイント還元はポイ活が流行している現代にマッチしているのかもしれない。次いで「月間料金の割引・無料期間」が28%、「端末代金の割引・特価対応」が22.3%という結果だった。
金額の高さや条件のシンプルさを要望する声が多い

キャンペーンで重視するポイントは「割引・特典の金額の大きさ」が65.3%を占め、圧倒的1位であることが判明。やはり金銭的なおトク感はユーザーにとって大切であり、キャリア側も打ち出すべきポイントと言えるだろう。2位には13.3%で「適用条件のわかりやすさ・簡単さ」がランクイン。「格安SIMで改善してほしいキャンペーン内容」の1位にも「適用条件をもっとシンプルにしてほしい」という回答が半数近くを占めているため、複雑な条件設定が不満の種になっているとも言える。また、「既存ユーザーも対象にしてほしい」という声も挙がっており、本来ありがたがられるべき長期・継続利用者に還元がないことへの不満もあるようだ。
今の時代、次々登場するキャリアに対してネームバリューだけでは対抗できないことが明らかになった。キャリア側はキャンペーンを充実させることでユーザー獲得を目指していく必要があると言えるだろう。
出典:【LiPro(ライプロ)】
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