世界的に普及が進み、今や誰もが日常的に扱うスマホは、パソコンよりも手軽にネットが使用でき、モバイル性も高く手放すことのできない電子機器。一方で、手軽に使える分、セキュリティ面のリスクも大きい。株式会社NEXERは今回、スマートフォンを使用している全国の男女500人を対象に「スマホのセキュリティ対策」についての調査を実施。スマホユーザーのセキュリティに対する不安や対策について紹介していく。

66%がスマホのセキュリティ対策を意識

スマホの進化や普及が続く一方、ウイルス感染や不正アクセスのリスクについても年々増加している。スマホユーザーに「セキュリティ対策について意識しているか」を尋ねたところ、66%が「意識している」と回答。数字としては高いようにうかがえるが、個人情報流出や不正アクセスといったニュースが多い今、意識していない人が4割近くいるという結果は、非常に懸念される状況といえる。

セキュリティ対策の意識調査に伴い、どんな対策を行っているか尋ねたところ、「パスワードやPINコードの設定」を行っているという回答が74.5%で1位。次いで「指紋認証や顔認証」「定期的なソフトウェアのアップデート」「二段階認証」といった回答も4割を超えていた。
回答されたセキュリティ対策のなかでも特に重要視しているものを尋ねたところ、「最も簡単で防御力がある」「落としたとき怖い」といった理由から「パスワードやPINコードの設定」が1位、「本人じゃないと開けない」という理由から2位は「「指紋認証や顔認証」」が続いた。3位には「気を付けていても感染するリスクがある」ということから「セキュリティアプリのインストール」がランクインした。また、「古いままだと脆弱性が見つかるかもしれない」という理由から、対策数の多かった「定期的なソフトウェアアップデート」が4位にランクインする結果となった。
スマホユーザーが一番心配なのは「個人情報の漏洩」

スマホユーザーが最も不安に感じるセキュリティリスクについて調査結果を見てみると、53.4%と半数以上が「個人情報やクレジットカード情報の漏洩」と回答。理由を伺うと、「ニュースでよく目にする」「通販サイトをよく利用するので個人情報やカードなどの情報が一番流出しやすいと感じる」といった声が挙がった。実際にメディアでもよく「流出」「漏洩」といったワードは流れており、ユーザーだけでなく企業側も対策しにくい部分ではあるのだろう。
知っている対策を講じるだけでなく、新たなセキュリティリスクや対策を知ることで、自衛していく必要があるのではないだろうか。
出典:【スマートフォンPLUS】
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