格安SIMに乗り換えればスマホの料金が安くなるのは分かっていても、大手キャリアから乗り換えるのに不安を感じる人は多いでしょう。そこで今回は、格安SIMのメリットとデメリットを紹介します。事前にメリット&デメリットを確認しておけば、思い切って格安SIMに乗り換えるきっかけになるかもしれませんね。

「格安SIM」は大手キャリアの回線を借りてSIMカードを安く提供!
格安SIMに乗り換えれば、スマホの料金が安くなるのは分かっていても、多くの人が「面倒くさい」「よく分からない」といった理由で、大手キャリアから離れられないと言います。
しかし、たとえばドコモの代表的なプラン「ドコモ MAX」は月3GB以上で無制限利用が可能ですが、月額8,448円となり、年間では10万円以上の出費になります。ドコモ光やドコモでんきなどの割引をフルに適用すると月額5,148円まで下がりますが、それでも年間6万円以上と見過ごせない負担です。
auやソフトバンクも似たようなプランになっていますが、楽天モバイルだけは「Rakuten最強プラン」のワンプラン。月3GBまで月額1,078円、月20GBまで月額2,178円、月20GBを超えると無制限となり月額3,278円と分かりやすいのが特徴です。
最近は楽天モバイルの人口カバー率が99.9%になったことや、楽天市場でポイント5倍といった特典もあって、2025年7月には契約数が900万人を突破しました。
しかし、「格安SIM」なら条件しだいでそれよりもさらにスマホ料金が安くできる可能性があるのです。
●【公式】ドコモ「ドコモ MAX」は→こちら
●【公式】楽天モバイル「Rakuten最強プラン」は→こちら
そもそも、格安SIMの“SIM(シム)”とは「SIMカード」のこと。これはスマホの電話番号などが記録されたICチップのことで、スマホ本体に挿せば電話やネットに接続することができます。
最近は物理カードを使わない「eSIM(イーシム)」もありますが、格安SIMとは、大手キャリアより利用料金が安いSIMカードのことです。

この格安SIMを提供している会社は「MVNO(仮想移動体通信事業者)」と呼ばれており、大手キャリア(携帯電話会社・MNO)から回線を借りて、格安SIMを提供しています。
具体的には、老舗の「日本通信」、最大手のIIJmio(アイアイジェイミオ)、mineo(マイネオ)、イオンの「イオンモバイル」、ソニーの「nuroモバイル(ニューロモバイル)」など、格安SIMは地域型も含めると、全国に数百社もあると言われています。
ちょっと分かりにくいのが、大手キャリアのサブキャリア。auには「UQモバイル(ユーキューモバイル)」があり、ソフトバンクには「Y!mobile(ワイモバイル)」があります。これらは実店舗もあり料金もかなり安く利用できます。
さらに、大手キャリアではネット専用の格安プランも用意されていて、ドコモは「ahamo(アハモ)」、au(KDDI)は「povo(ポヴォ)」、ソフトバンクは「LINEMO(ラインモ)」を展開しています。こちらは基本的に店舗ではなくネットで申し込むプランなので、料金も格安SIM並みに安くなっています。
このような背景を理解したうえで、このあと具体的に格安SIMのメリットとデメリットについて紹介しましょう。

【メリット1】基本的に大手キャリアより料金プランが安い!
格安SIMは、とにかく大手キャリアより料金がかなり安いのがメリット。たとえば、ドコモの場合、「ドコモmini」が月4GBで月額2,750円。割引をフル適用すれば880円まで下がりますが、誰もが割引をフル適用できるわけではありません。
これに対し、格安SIMは割引などを考えなくても最初から安い料金プランになっています。たとえば、IIJmioなら条件なしで最初から月5GBで月額950円ですし、日本通信の「合理的シンプル290プラン」なら月3GBで月額730円という安さです。
また、楽天モバイルのRakuten最強プランは月20GBまでが月額2,178円ですが、IIJmioなら月25GBで月額2,000円とややお得に。さらに、日本通信「合理的みんなのプラン」は1回5分かけ放題付の月20GBプランで、月額料金は1,390円と驚くほどリーズナブルです。
●【公式】日本通信は→こちら

【メリット2】料金プランが大手キャリアよりシンプルで分かりやすい
大手キャリアでは、プランが多すぎるうえに割引を適用できたりできなかったりするので、自分の本当の料金がすぐには分かりません。
たとえば、ソフトバンクではPayPayのポイント還元がお得な「ペイトク30」「ペイトク50」「ペイトク無制限」のほか、使い放題(月2GB以下は割引)の「メリハリ無制限+」、さらにギガをあまり使わない人向けの「ミニフィットプラン+」、初めてのスマホ向け「スマホデビュープラン+」など複数のプランが用意されています。
しかも、各プランごとに光回線割りや家族割り、PayPayポイントの還元分などを計算すると、実質料金がいったいいくらなのかを把握するのは大変でしょう。
●【公式】ソフトバンク「料金プラン」は→こちら

これに対し、格安SIMはとにかく料金プランがシンプル。音声SIMかデータ専用SIMの違いはありますが、月1GB~100GBくらいまでの範囲で用意されたプランを選ぶだけです。
なかには、家族割や光回線割りなどを適用できるプランもありますが、基本的にあれこれ迷うことはありません。

【メリット3】あまりデータ通信を使わない人向けのプランが安い!
大手キャリアでは、データ通信量を多く使うことを想定した高速5G回線による無制限プランがメインです。あまりネットを利用しないライトユーザー向けのプランもありますが、決して安くありません。
たとえばauの「スマホミニプラン+5G/4G」は月5GB以下のプランですが、月1GB以下でも月額料金は4,928円、割引フル適用時でも月額2,398円します。
もちろん、月額548円のPontaパス料金が含まれますし、NetflixやApple Musicなどの利用でPontaポイントが最大20%貯まったりしますが、月1GBを超えると月額4,048円、月3GBを超えると月額5,698円になりますので、注意が必要です(割引フル適用時)。
●【公式】au「スマホミニプラン+ 5G/4G」は→こちら

これに対し、格安SIMならデータ通信量が少なめな人向けに料金を抑えたプランがたくさん用意されています。
たとえば、HISモバイルでは月1GBまで月額550円のプランがありますが、データ通信量が月100MB以下の(ほぼネットに接続しない)月はたった月額280円で済みます。
ただし、月100MB~1GBまでなら「日本通信の合理的シンプル290プラン」のほうが安く、月額290円で利用できます。
もし、スマホでも電話がメインでネットはほとんど使わないという人なら、このようなプランも選択できるのが格安SIMの大きなメリットでしょう。
●【公式】HISモバイル「基本プラン」は→こちら

【メリット4】通話料金やかけ放題の料金がかなり安い場合も!
大手キャリアの通話料はいずれも22円/30秒です。つまり、1時間通話すると2,640円もかかってしまうんですね。
そこで、大手キャリアでは通話定額のかけ放題プランも用意されています。たとえば、auの場合は24時間完全かけ放題が月額1,980円、1回5分かけ放題が月額880円です。
しかし、格安SIMの場合は通話料が半額の11円/30秒のところが多く、なかにはHISモバイルのように9円/30秒という場合もあります。
さらに通話定額のかけ放題プランも格安で、mineoでは完全かけ放題が月額1,210円、1回10分かけ放題も月額550円と大手キャリアに比べてかなり安くなっています。
●【公式】mineo「かけ放題サービス」は→こちら

【メリット5】格安SIMに乗り換えても今の電話番号やスマホはそのまま使える
ご存じの方も多いと思いますが、大手キャリアから格安SIMに乗り換えても、現在使っている電話番号はそのまま維持することができます。
これは「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)」と呼ばれる制度で、たとえば、ドコモやauから格安SIMに乗り換えても適用されます。
以前は、まず契約しているキャリアでMNP予約番号を取得し、そのあと2週間以内に乗り換え先の格安SIMに申し込む必要がありましたが、現在では格安SIMを申し込むときに、MNP予約番号を取得しなくていい「MNPワンストップ」制度も始まっています。
これは大手キャリアだけでなく、格安SIMでもIIJmio、イオンモバイル、mineo、NUROモバイル、HISモバイルなどが対応していますので、乗り換えの手続きもずいぶん楽になりました。
もちろん、現在発売されているスマホはどのキャリアのSIMカードでも利用できる「SIMフリー」になっていますので、格安SIMから郵送されてきたSIMカードを挿してAPN(ネットワーク)設定を行えば、すぐに利用できるようになります。eSIMなら自宅にいながらネット上の手続きだけですぐに乗り換えられますよ。
ちなみに、ドコモで販売されたスマホなら「SIMロック」された状態であっても、格安SIMがドコモ回線を使っていれば、わざわざSIMフリー化しなくてもそのままSIMカードを利用できます。
