2025年9月10日午前2時頃(日本時間)に発表が予定されている「iPhone 17」。毎年注目を集める新型iPhoneだが、ユーザーの購入意欲はどのような状況にあるのだろうか。IoTコンサルティングは全国のiPhoneユーザーに購入意向に関する調査を実施。今回はその結果から、新型iPhoneに対する期待や不安の声を見ていきましょう。

購入意向は「未定」が最多

IoTコンサルティングは2025年8月12日~15日、全国のiPhoneユーザー500名を対象にiPhone 17の購入意向を調査した。その結果、「まだ決めていない」と回答した人が最多で48.6%に上り、約半数が判断を保留していることが明らかになった。仕様や価格が不明な段階で様子見を選ぶユーザーが多く、新モデルの発表内容が購買行動を大きく左右すると推測される。一方、「購入する予定はない」と回答したのは39.8%で、「購入する予定である」と回答した11.6%を大きく上回る結果に。現時点では買わない層の方が買う層より圧倒的に多い状況となり、現在使用しているiPhoneの性能に満足している、あるいは買い替えの必要性を感じていないユーザーが多いと考えられます。

購入する予定があるユーザーに理由を尋ねると、「性能アップを期待している」が55.2%で最多。特にプロセッサ性能やカメラ機能といった技術的な進歩に期待する声が強い印象だ。また「最新のiPhoneを使ってみたい」と回答した人も41.4%に達し、テクノロジーや新機能への関心が購買の大きな動機となっているようです。 新型iPhoneへの期待は確かにあるものの、現時点では「期待」よりも「様子見」の姿勢が上回っています。購入を決めるには、Appleがどれだけユーザーの期待を超える体験を提示できるかが鍵となるでしょう。
購入をためらう最大要因は「価格」か

一方で、「まだ決めていない」「購入予定はない」と回答した層の理由を探ると、「価格が高そう」が65.1%で最多となった。価格に対する不安が、新モデル購入の最大の障壁になっているようだ。続いて「今の端末に満足・買い替え時期ではない」が37.8%。現行モデルの完成度に満足するユーザーが多く、買い替えを急ぐ必要を感じない人が相当数存在している。価格の不安と現状への満足が重なり合って購入意向を押し下げていると予想されます。

さらに、許容できる価格帯を問うと「10万円以上~12万円未満」が最多で39.4%。これはiPhone 15や16の標準モデル価格帯に近く、多くのユーザーが現実的に支払える範囲と考えていることがわかる。また「10万円未満」を希望する層も23.2%に上り、合計で62.6%が12万円未満を望んでいた。iPhoneの最新技術への関心は高くても、価格次第では買わないユーザーが多数派であることが明らかになりました。
今回の調査から、新型iPhoneへの関心は依然として高いものの、高価格への不安と現行モデルへの満足度が、購入の大きな障壁になっていることが明らかになりました。iPhone 17がユーザーの期待を超える性能を提示しつつ、価格とのバランスをどう取るかが、その成否を分ける鍵となるでしょう。
出典:【株式会社IoTコンサルティング】
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