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なぜAndroidじゃダメなの!? 女子中高生がiPhoneを選ぶ本当の理由

世界的に見ると日本でのiPhone人気は異常ともいえるほどですが、そのなかでも、とくに女子中高生のiPhone利用率は80%を超えています。なぜ、日本の女子中高生はここまでiPhoneを欲しがるのでしょうか? そこには意外な秘密があるようです。

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(Image:tinhkhuong / Shutterstock.com)
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日本の女子中高生のiPhone所有率はなんと80%以上!

StatCounterの調査によると、2025年8月時点の全世界でのスマホのシェアは、iPhoneが25.71%、Android勢はサムスンが20.96%、Xiaomiが10.82%を占めるなど圧倒的に優勢です。

しかし、日本におけるスマホのシェアではiPhoneが56.92%。Android勢はGoogle、サムスン、ソニー、Xiaomiなどをすべて合わせても37%程度にとどまっています。

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世界シェアは25.71%にすぎないiPhoneですが、日本ではなぜか56.9%という圧倒的なシェアを握っています(画像はStatCounter公式サイトより引用)

このように、日本では異常とも思えるほどiPhoneの人気が高いのですが、なかでも、女子中高生のiPhoneシェア率はとんでもないことになっています。

MMD研究所が実施した「2024年9月スマートフォンOS端末シェア調査」によると、10代女性の80.2%、20代女性の80.9%がiPhoneを利用しているという結果になりました。

これは、10〜20代の若い女性だけに見られる傾向ですが、なぜ、日本の女子中高生はこれほどまでにiPhone所有率が高いのでしょうか? 

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日本の10代、20代女性は実に80%以上がiPhoneを利用しています(画像はMMD研究所公式サイトより引用)

iPhoneよりAndroidのほうがコスパは高い!

先ほど紹介したように、日本の女子中高生のiPhone人気はとんでもないことになっていますが、そもそも、iPhoneとAndroidでは何がどのように違うのでしょうか?

まず、価格は圧倒的にiPhoneのほうが高価です。標準モデルのiPhone 16は12万4,800円から、エントリーモデルのiPhone 16eでも9万9,800円です。これに対し、Androidは安いものなら1万円代、2〜4万円も出せば標準モデルが購入できます。

しかも、AndroidのエントリーモデルではmicroSDカードが利用できるので、512MB〜2TBのストレージを簡単かつ安価に増やすことが可能ですが、iPhoneにはmicroSDカードスロットがないため、ストレージ容量が大きいモデルは非常に高価になります。

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最近は、Androidでも高性能モデルでは、microSDカードスロットがない機種が増えていますが、エントリーモデルならmicroSDカードでストレージ容量を安価に増やすことができます(筆者撮影)

もちろん、大手キャリアではiPhoneを36回の分割払いで購入し、2年で返却することで残債が免除される「スマホおかえしプログラム(ドコモ)」のような制度が用意されていますし、新規&MNPで型落ちになったiPhoneが安く購入できる場合もあります。

しかし、Androidなら新規&MNPで最新モデルが1〜100円から購入できる場合もありますので、やはり、コストパフォーマンスで比較すれば、Androidのほうが優れていると言えるでしょう。

実際、機能面でも最近のAndroidは非常に優秀で、4〜7万円程度のミドルハイ以上のクラスになると、サクサク感ではiPhoneの標準モデルより優れていると感じる場合もあります。

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最近のAndroidは非常に優秀で、4〜7万円のミドルハイ以上の機種であれば、iPhoneの標準機種よりも機能的に優れている場合もあります(Image:tinhkhuong / Shutterstock.com)

また、毎日のように利用するLINE、Instagram、TikTokといったSNSアプリは、どちらでも利用できますし、バッテリーの持ちや高速充電機能、あるいはカメラ機能などは、むしろAndroidのハイエンド機のほうが優秀だったりします。

ちなみに、iPhoneのiOSのサポート期間は長く5〜6年は受けられますし、新機能なしのセキィリティアップデートは7年目以降も提供されています。

これに対し、Androidを代表するGoogle Pixelは「8」以降でOSアップデート期間が7年間になりましたが、ほかの機種ではせいぜい3〜5年くらいです。

というわけで、長期間使えるという点ではiPhoneがやや有利でしょう。また、iPhoneのほうがシェアが高いこともあって、中古買取価格(リセールバリュー)も高い傾向にあります。

それでも女子中高生がiPhoneを欲しがる理由

最近のAndroidは安価なうえに機能面でもiPhoneとの差がほとんどないのに、日本の女子中高生はiPhoneをそんなに欲しがるのでしょうか?

まず、考えられる理由は「みんながiPhoneを持っているから」。実は、日本の10代男性のiPhone使用率は64.8%しかありません。

10代女性のほうが12%以上もiPhone率が高いのは、やはり周りから浮いてしまうことを嫌う傾向にあるからでしょう。

それでは、なぜAndroidだと周囲から浮いてしまうのかと言えば、“iPhone同士でしか使えない機能がある”ことが理由です。その代表的なものが写真や動画などを共有できる「AirDrop」です。

写真の共有くらいはLINEでやれば済むことなのですが、毎回友だちに「ああっ“エアドロ”できない機種なんだね」などと言われると、しだいにiPhoneにしたくなってしまうかもしれません。

ちなみに、Androidには「Quick Share」(旧:ニアバイシェア)というAirDropに似た機能がありますが、残念ながらAirDropとは互換性はなく、Android同士でないと使えません。

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iPhone同士でしか使えない機能の代表が「AirDrop」です。写真を簡単に共有できるのは確かに便利ですが……(筆者撮影)

ほかにも、iPhone同士でないと利用できない機能としては、無料通話機能の「FaceTime」や連絡先交換機能の「NameDrop」などがありますが、学校のなかではこのような機能が使えないAndroidは少数派になりますので、何となく疎外感を感じてしまうのも無理はないでしょう。

まとめ

いかがでしょうか? 数年前から、機能的にはiPhoneもAndroidもスマホとしてはすでに完成されており、現在ではiPhoneだけが特別優れているというわけではありません。

大人からすれば「子どものスマホなんて安価なAndroidで十分じゃないの?」と安易に考えてしまいがちですが、実際、学校内では女子の10人中8人がiPhoneユーザーなのです。

少数派のAndroidだというだけで、仲間外れやイジメの対象になってしまうかもしれないと思うと、何とも切ない話ですね。

もちろん、iPhoneであれば高価な新品でなくてもいいので、子どもがどうしてもiPhoneがいいと言いだしたら、安価な中古も検討してみましょう。

今ならiPhone SE(第3世代)が3万円代、iPhone 13 miniなら5万円代で購入可能です(2025年9月現在)。

※サムネイル画像(Image:tinhkhuong / Shutterstock.com)

すずきあきら

すずきあきら

編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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