いまや小学生からシニアまで、誰もが1台のスマホを持つのが当たり前の時代だ。シニア層でもスマホ利用は確実に広がっており、「シニアは最新機器が苦手」というイメージとは異なる実態も見えてきている。では、シニアは店頭とオンラインのどちらで契約することが多いのか。また、どのようなサポートを求めているのか。今回は、シニア層のスマホ契約に関する調査結果を紹介する。

約8割が店頭でスマホ契約するも、約2割はオンライン

MMD研究所は、2025年10月10日〜14日に60~79歳のスマートフォン利用者1,000人を対象として、「2025年シニアのスマートフォン利用実態調査」をインターネットで実施した。
スマホの契約方法を尋ねたところ、78.9%が「店頭」で契約しており、21.1%が「オンライン」で契約していた。調査から、シニアでもオンラインで手続きを済ませる人が想定以上に多いことが明らかになった。背景には、イオンモバイルの見やすいサイト設計や、楽天モバイルによる65歳以上向けのキャンペーンなど、シニアがオンライン契約しやすい環境が整ってきたことがあると考えられる。
さらに、店頭の契約先としては、スタッフのサポートが手厚い「キャリアショップ(56.3%)」が最多で、「街の携帯電話ショップ(23.7%)」「家電量販店(18.4%)」が続いた。
シニア層の望むサポートは「店舗でスタッフと1対1でわからないことを聞く」

次に、スマホ利用にあたり期待している無料サポートの有無を尋ねたところ、56.8%が「ある」と回答した。具体的な内容では、「店舗でスタッフと1対1でわからない点を質問できる(65.5%)」が最多で、対面で相談できる環境が依然として重視されていることがわかる。
続いて、「電話で質問できる(46.1%)」、「自身の使い方に合わせて最低限の設定をスタッフが行ってくれる(42.3%)」、「利用状況を踏まえた最適なプラン提案(40.8%)」が挙がった。「子どもにスマホの使い方を聞くと嫌がられる」と感じ、家族には頼りづらいという声も少なくない。
こうした背景から、シニア層はスマホ利用時に困った際にすぐ相談でき、問題を解決してくれるサポート体制を強く求めていることがうかがえる。
出典:【MMD研究所】
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