スマホは今や連絡や情報収集だけでなく決済にも使え、生活インフラとして欠かせない存在だ。その一方で画面割れやバッテリー劣化、充電不良などのトラブルが起きたとき、修理するか買い替えるか悩むことがあるだろう。iPhone・スマホ修理専門店「スマホファクトリー」は、20代〜60代の男女200人を対象に、スマホ故障・トラブルに関する意識調査を実施した。では、意思決定を左右するのは何か、リアルな実態を見ていこう。

スマホのトラブル「バッテリー劣化の体感」が上位に

調査の結果を見ていくと、これまでに経験した故障やトラブルとして「特にない」を除くと、「バッテリーの持ちが極端に悪くなった」33.0%(66人)が多く、バッテリーは利用時間やアプリ使用量の影響を受けやすく、多くのユーザーが劣化を実感しやすい項目だといわれる。次いで「画面・液晶トラブル」17.5%(35人)で、落下や衝撃といった日常の偶発的なアクシデントが依然として故障原因になっていることが分かる。そのほか「充電しづらい」「水没・水濡れ」「ボタンの不具合」「音が出ない・聞こえにくい」などが挙げられた。

では、実際に故障したときに、どのような対応をとったのかを尋ねると「新しいスマホに買い替えた」53.0%(53人)で最も多く、続いて「キャリアショップやメーカーで修理した」16.0%(16人)、「保証サービスを利用して交換・修理した」14.0%(14人)、「街のスマホ修理店で修理した」13.0%(13人)という結果に。
故障をきっかけに買い替える利用者が半数を超える一方で、契約している保証を有効活用してトラブルに対応する人も一定の割合でいることがわかった。
買い替えか修理か「総額の費用」で判断する!?

次に、スマホが故障したときに買い替えか修理かを決める際に、どのような点を重視するのかを尋ねると、最も多かったのが「総額の費用」50.5%(101人)だった。次いで「データをそのまま残せるか」30.5%(61人)、「バッテリーや本体の寿命」30.5%(61人)などが挙げられた。
「総額の費用」と答えた人が半数以上だったことから、出費を最小限に抑えられるかどうかが重視されているようだ。また、データ移行の手間や紛失リスクは日常への影響が大きく、一方で「修理しても長持ちするかどうか」の判断は難しく、慎重になる傾向が見られる。

ちなみにどの程度の修理費用なら、買い替えではなく修理を選ぶのかを尋ねると、「5,000円未満」29.5%(59人)が最多、「5,000円~10,000円未満」22.5%(45人)と続く。低価格であれば買い替えより修理を優先したいという利用者が最も多く、1万円以内に収まるのであれば修理を現実的な選択肢と捉える層がいることが判明した。
多くのユーザーは費用を抑えつつ手間なく日常生活を止めないことを基準に、修理か買い替えを判断している。このことから、わかりやすい費用提示やスピーディーな対応、データ保護に配慮した選択肢の提示など、こうしたニーズに応えるサービスが、今後ますます求められるだろう。
出典:【iPhone・スマホ修理専門店 スマホファクトリー】
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