デジタル社会では、通信速度が快適さを左右する重要な指標となっている。下り通信速度の速い地点やキャリアは知っておきたい。そこで今回、株式会社ICT総研は12月24日、関東地方の全132地点で5G通信速度の実測調査を実施した。地点別、キャリア別での下り通信速度や5Gの受信地点比率などについて見ていこう。

全地点での下り通信速度はauがトップ

今回の調査結果から、キャリア別で関東地方全132地点の下り通信速度について見てみると、「au」が151.5Mbpsで最速であることが明らかになった。次いで「ソフトバンク」が148.8Mbpsで2位、「ドコモ」が143.4Mbpsで3位、「楽天モバイル」が47Mbpsとなり、4社平均が122.7Mbpsと判明。この平均値は、関西地方の139.9Mbpsと比べると約17Mbps遅いことが分かる。また、都道府県別で見たところ、東京都、茨城県、栃木県、群馬県ではドコモがトップ、神奈川県、埼玉県ではauがトップ、千葉県ではソフトバンクがトップであることが分かった。

5G受信地点比率についても見てみると、4社ともに大きな差はなく、平均78.2%ということが判明した。これを駅ホームと駅以外で分けてみると、「駅ホーム」は4社平均77.5%、「駅以外」は78.8%となった。なお、5G受信地点比率は「駅ホーム」「駅以外」ともにauがトップとなった。
下り通信速度の最速は「ラゾーナ川崎」、最遅は「渋谷スクランブル交差点」

関東地方全132地点における4社平均の下り通信速度では、神奈川県の「ラゾーナ川崎プラザ」が312.6Mbpsで最速となった。次いで「川口駅」が300.6Mbps、「成田国際空港」が292.9Mbps、「目黒駅」が290.7Mbps、「メルカリスタジアム」が282.7Mbpsで続いた。一方、下り通信速度が最も遅かったのは「渋谷スクランブル交差点」で27.9Mbps。他にも「横浜駅」「船橋駅」「南越谷駅」「さいたまスーパーアリーナ」などは40Mbpsを下回っているようだ。
今後の下り通信速度、5G受信地点比率についても注目していきたいところだ。
出典:【株式会社 ICT総研】
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