
LINEやXに写真を送りたいだけなのに、Google Photosからいちいちダウンロードしてから貼り付ける――この”ひと手間”にストレスを感じていた方は少なくないはずです。このたびGoogle Photosに、その手間を省く新機能が追加され、一般ユーザーへの提供が始まっています。
Google Photosの写真共有、実はずっと不便だった
Google Photosはクラウド上に写真を保存できる便利なサービスですが、共有に関しては長らく弱点を抱えていました。端末に保存されていない写真をほかのアプリに送ろうとすると、まずフル画質の画像をダウンロードする必要があり、そこから初めて共有操作ができるという流れだったのです。
Wi-Fi環境ならまだしも、モバイル通信で数MBの写真をダウンロードしてから送信するとなると、体感で数秒〜十数秒のタイムラグが発生します。旅行先でまとめて写真を送りたいときなどは、この「ダウンロード→共有」のループが地味にこたえます。
新機能「コピー」で何が変わるのか
Android Authorityの報道によると、Google Photosの共有シートに新たに「Copy(コピー)」ボタンが追加されました。今年2月にテスト段階にあることが確認されていた機能ですが、現在はテストフェーズを抜け、一般ユーザーへの提供が始まっています。Google Photosアプリのバージョン7.71.0.895417930を搭載した複数のデバイスで確認されたとのことです。
この機能の最大のポイントは、フル画質の画像をダウンロードするのではなく、サイズを縮小したバージョンをクリップボードにコピーするという点です。元の解像度より小さくなる可能性がある代わりに、ダウンロードの待ち時間を大幅にカットできます。
LINEやメッセージアプリでサッと共有したいだけなら、フル解像度はそもそも必要ないケースがほとんどです。その”ちょうどいい割り切り”が、体験のスピード感を生んでいるわけです。
使い方は3ステップ
- 写真を開いて「共有」ボタンをタップ — 画像プレビュー画面、またはグリッド表示で写真を選択した状態からでもOKです。
- 共有シートに表示される「Copy」ボタンをタップ — 画像がAndroidのクリップボードにコピーされます。
- 送りたいアプリに「ペースト」 — メッセージアプリ、メモアプリ、Xなど、メディアの直接貼り付けに対応したアプリであればそのまま使えます。
なお、キーボードにGboardを使っている場合、コピーした画像はGboardのクリップボード履歴にも保存されます。ほかのテキストや画像をコピーした後でも、クリップボード履歴から呼び出せるため、複数の写真を順番に送りたいときにも重宝します。ただし、コピーできるのは一度に1枚ずつという点は覚えておきましょう。
画質が落ちる点は要注意
利便性と引き換えに覚えておくべき注意点があります。コピーされる画像は、ファイルサイズの削減と遅延解消のために元のファイルより解像度が小さくなる場合があると報じられています。
つまり、友人にチャットで送る程度であれば問題ありませんが、印刷用データやSNSの高画質投稿に使いたい場合は、従来どおりフル画質でダウンロードしてから共有するほうが安全です。「カジュアルな共有はコピー、品質重視はダウンロード」と使い分けるのがベストでしょう。
動画にも対応 — 進化はまだ続く
地味ながら見逃せないのが、写真だけでなく動画もワンタップでコピーできるという点です。Android Authorityのテストで確認されています。動画ファイルは写真よりサイズが大きいため、ダウンロードなしでコピーできるメリットはより大きいと言えます。
さらに、Googleは4月6日に動画の再生速度を0.25倍〜2倍の範囲で調整できる機能もAndroid向けに提供開始しています。Google Photosは「保存と管理」のツールから、「素早く使いこなす」ツールへと着実に進化している印象です。
まずはアプリのアップデートを確認しよう
この新しいコピー機能を使うために、今すぐ確認しておきたいことを3つにまとめました。
1. Google Photosアプリを最新版にアップデートする — Google Playストアでアプリのバージョンを確認し、最新版が配信されていれば更新してください。
2.共有シートに「Copy」ボタンがあるか確認する — 任意の写真を開き、共有ボタンをタップ。コピーボタンが表示されていれば利用可能です。まだ表示されない場合は、段階的な配信のため時間を置いて再確認してみてください。
3.高画質が必要な場面では従来のダウンロード共有を使う — コピー機能は手軽さ重視。印刷やポートフォリオ用途ではフル画質のダウンロードを選びましょう。
参考:Digital Trends、Android Authority(2月テスト時報道)、Android Authority(再生速度機能)、9to5Google


