1月14日にサービスが終了されたInstagramのARエフェクトプラットフォーム「Meta Spark」。このサービス終了により、インスタグラムの「エフェクト」機能をユーザーが自由に使うことも難しくなりました。
インスタグラムの「エフェクト」は自撮り写真の加工で利用していた人も多く、手軽に加工ができなくなったいま、困っている人も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、「Meta Spark」終了後、SNSでARエフェクトをどう使えばいいのかを解説。結論から言えば、ARに強みを持つプラットフォームがInstagramなどMeta関連のアプリから「TikTok」へと移り変わる可能性があります。
インスタの「エフェクト」機能がサービス終了
2024年8月に、25年1月のサービス終了が発表されたMeta Sparkの終了。
そもそもMeta SparkではクリエイターがそれぞれARエフェクトを提供しており、ユーザーがそれらをInstagramなどで自由に使うことができました。しかし、そうしたエフェクトは利用不可になりました。
なお、Metaが所有するAR エフェクトについては引き続き使用することが可能ですが、ARエフェクトを作成、管理するためのツールであるMeta Spark StudioやMeta Spark Player、Meta Spark Hubにはアクセスできなくなりました。
なお、Meta社の公式発表の内容は以下の通り。
「2025年1月14日、サードパーティーのクリエイターがMeta Spark上に構築したARエフェクトは、Facebook、Instagram、MessengerなどのMeta製品から削除されます。さらに、Meta Spark製品 (Meta Spark Studio、Meta Spark Hub、Meta Spark Player) にもアクセスできなくなります。MetaのファーストパーティARエフェクトはそのまま残り、ユーザーはFacebook、Instagram、Messengerでそれらにアクセスできるようになります。」
つまりサードパーティーのクリエイターが過去に公開した全てのエフェクトが削除の対象となります。なお、Facebook、Instagram、または Messengerユーザーが、削除対象のエフェクトを使用して過去に投稿したストーリーズやリールなどのコンテンツについては影響を受けないとのこと。
Meta Spark終了後、ARエフェクトをどう楽しめばいい?
ARエフェクトの活用先としてのInstagramやFacebookの存在感は従来、非常に大きなものでした。ユーザーにとってもARエフェクトのクリエイターにとっても、Metaの存在は代えがたいものだったためです。
つまりインスタグラムのエフェクト機能の終了後は、まずMeta Sparkに代わるARエフェクトの制作プラットフォームや公開先が求められていると言えるでしょう。
そこで注目されているのが、TikTok用に高品質なARエフェクトを制作・公開できるARツール「Effect House」です。
「Effect House」は、誰でもTikTok向けのコミュニティエフェクトを構築できるプラットフォーム。2021年10月に限定公開で運用していた初期ベータ版において、世界中で450人以上のクリエイターがエフェクトを作成、エフェクトを使用した動画が15億以上投稿され、動画の再生回数は6,000億回を超えました。その後、2022年4月12日より公開ベータ版の運用が開始されました。
過去には、Jリーグとのコラボなども行われており、たとえばJリーグとTikTokのサポーティングカンパニー契約更新を記念して「ラモス瑠偉なりきりエフェクト」が配信されたこともあります。
(画像は「Jリーグ」公式サイトより引用)
※なお、エフェクトの配信は2024年12月31日まで
このように、個人・法人を問わずにEffect Houseを使用してARエフェクトの作成と公開が可能です。Meta Sparkの終了に伴い、ARエフェクトの盛り上がりは、今後TikTokにシフトしていく可能性が高いと言えるでしょう。
より手軽に写真・動画の加工を引き続き楽しむには?
写真・動画の加工を楽しむ方法としては、InstagramやTikTokのエフェクトを使用する以外に、「SNOW」などのカメラアプリを使用する方法もあります。
・SNOW
Google Play
App Store
SNOWは、全世界で4億人が使うカメラアプリで、フィルター、ARメイク機能、スタンプなど豊富な機能で「楽しい」「盛れる」と大人気のアプリです。
ただし、こうしたサードパーティーで加工、編集を行ってから、インスタグラムへ投稿するのは手間がかかるため、徐々にインスタグラムからTikTokに移行するユーザーが増えていく可能性も高いでしょう。
※サムネイル画像(Image:nikkimeel / Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています