中国で生まれ、日本国内でも爆発的人気を誇るショートムービープラットフォーム「TikTok」。今やエンタメとしての役割だけでなく、企業の採用活動や人気スポット、ショップ・飲食店の紹介など、幅広い役割を担っている。TikTokがマクロミルグループに調査を委託して公開した「TikTok Socio-Economic Impact Report〜日本における経済的・社会的影響〜」をもとに、TikTokが生んだ経済的・社会的影響について紹介する。

今やTikTokは経済面だけでなく採用活動にも貢献

TikTokは世界で月間10億人以上が利用するショートムービープラットフォーム。国内でのリリース当初はエンタメ色が強かったが、今では多方面に価値を創出している。今回実施された調査から、TikTokを通じて発生した国内における2024年の推定消費額が2,375億円にのぼることが明らかになった。これは2023年の1,772億円から37%成長しており、主にクリエイターの商品紹介やサービス紹介がより注目されていることが起因していると考えられる。
国内名目GDPにおいても貢献額は大きく、2023年に比べ114億円増の4,855億円に。また、TikTokは日本の雇用にも貢献しており、企業発信の採用ムービーなどで2023年比約1.6万人増の約4.2万人の雇用が生まれていることが分かった。消費額・国内名目GDP・雇用数、いずれにおいても2023年から大幅に数字が伸びていることから、2025年以降も国内での貢献にますます期待が高まる。

今回の調査に関連して、TikTokユーザーに視聴頻度を尋ねたところ、全体の61.5%が「ほぼ毎日視聴している」と回答。メリットに関する質問では、77.5%のユーザーが「TikTokは新しい情報を得られる」と回答。日常に密着した作品が新たな情報との出会いを生んでいるといえるだろう。また、TikTokを通して「商品購入」「お店やスポットに訪れる」といったユーザーも半数以上にのぼり、同アプリの行動喚起力がいかに高いか定量的に示される結果となった。
TikTokクリエイターの推定収益額は?

2024年、TikTokにおける全国226万人のクリエイターの推定収益額は1,197億円にものぼることが明らかに。クリエイターの創作活動は国内の経済的・社会的影響を生み出しているだけでなく、クリエイター側にもしっかり還元されていることが分かる。
今回の調査でクリエイター側の回答から、創作活動を通じて他のクリエイターとつながる機会やファンと交流できる機会、企業案件・コラボ案件が増加したといった回答が多く集まり、TikTokがビジネスチャンスの生まれるプラットフォームとなっていることが分かった。これからもTikTokでの創作活動を続けていきたいと回答したクリエイターは83.3%にも上り、TikTokは持続可能な活動基盤として機能しているといえるだろう。
今回の調査から2024年、国内におけるTikTokを通じて生まれた価値・貢献は大きいことが明らかになった。2025年以降も、日本での価値創出・経済的、社会的貢献に期待したい。
出典:【TikTok Japan】
※サムネイル画像(Image:BongkarnGraphic / Shutterstock.com)