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2025年配信アプリ市場調査から読み解く今の「動画生活」のリアル、YouTubeの牙城に挑む3サービス

「なんとなくYouTubeを開いてしまう」──心当たりがある方は多いのではないでしょうか。通勤電車、昼休み、寝る前。気づけば一日に何度もYouTubeに触れている生活が当たり前になっています。

その”なんとなく”が数字で裏付けられました。全国15歳以上を対象にした2025年10〜12月期の配信アプリ市場調査で、YouTubeの1ヶ月以内アクティブ率が73.4%を記録。半年以内に使った人の9割超が先月も利用していたという、驚異的な定着ぶりです。この記事では、調査データを深掘りしながら「動画配信アプリの勢力図がどう変わりつつあるのか」を読み解いていきます。

認知・好感度ともにトップ──YouTube”嫌われない王者”の実力

認知率はYouTubeが90.7%、TikTokが86.8%、ニコニコ動画が79.0%。上位3サービスは「知らない方が珍しい」水準で、年間を通じてほぼ横ばいの安定ぶりです。

ここで見逃せないのが好感度のデータです。YouTubeは5段階評価で4.12と突出しています。TikTok 3.31、ニコニコ動画 3.22との差は約0.8ポイント。「認知されている」ことと「好かれている」ことは別物ですが、YouTubeはその両方を高い水準で達成しています。

その要因は、コンテンツの圧倒的な幅広さにあるでしょう。音楽、料理レシピ、ニュース解説、ゲーム実況、学習系──ほぼ全ジャンルを網羅しているため、「何か見たいけど決まっていない」ときにも迷わず開けます。この”とりあえず開ける安心感”が、他サービスにはない強みです。

各アプリを認知している割合を示したグラフ
各アプリを認知している割合のグラフ(マシェラボ調べ)

“使っている”と”毎月使っている”のギャップに注目

定着率から見える各サービスの「使われ方」

今回の調査で最も面白いのが、利用率とアクティブ率の差──つまり定着率です。半年以内に使った人のうち直近1ヶ月でも使った割合を算出すると、YouTubeは約91%、TikTokは約82%と極めて高い一方、ニコニコ動画は約51%、Twitchは約39%にとどまります。

この差が映し出しているのは、利用スタイルの根本的な違いです。YouTubeとTikTokは「毎日のルーティン」に組み込まれている。テレビをつけるように、あるいはSNSをチェックするように、無意識に開かれるサービスです。

対してTwitchは「推しの配信があるときに集中的に開く」スポット型。ニコニコ動画は弾幕コメントというユニークな視聴体験に引かれたコアユーザーが中心です。2024年のサイバー攻撃で長期間サービスが停止したにもかかわらず、復帰後にユーザーが戻ってきた事実は、このコミュニティの結束力を物語っています。

定着率が低いこと自体は必ずしも弱点ではありません。「必要なときにしっかり使われている」というのも、サービスの価値を示すひとつの形です。

日常的に利用するアクティブユーザーの割合のグラフ
日常的に利用するアクティブユーザーの割合グラフ(マシェラボ調べ)

第三勢力が台頭──TwitchとPalmuの伸びをどう見るか

(ここに画像挿入:TwitchとPalmuの四半期別認知率推移グラフ)

Twitch──ゲーマー以外にも広がる認知

Twitchの認知率は7〜9月期の49.4%から56.4%へ7ポイント上昇。利用率も10.6%から13.6%へ3ポイント増えました。背景には、日本人VTuberのTwitch進出や雑談系コンテンツの充実があります。「海外のゲーマー向け」というイメージからの脱却が、数字にも表れ始めた格好です。

Palmu──1年で認知率15ポイント超の急伸

比較的新しいサービスであるPalmuは、1〜3月期の24.3%から39.7%へ約15ポイントの急成長を記録しました。ライブ配信・交流系に特化した設計がSNSでの口コミと相性が良く、若年層を中心に裾野を広げています。40%の大台目前という勢いは、2026年の注目ポイントになりそうです。

市場は”多層型”へ

調査全体を俯瞰すると、YouTubeの一強はますます盤石です。もはや「動画アプリ」ではなく「生活インフラ」と表現する方が正確でしょう。

では他のサービスに未来がないかというと、そうではありません。好感度が軒並み3点台前半、つまり「普通よりやや好き」に収まっていることは、むしろ健全な状態です。「嫌われていない」からこそユーザーは離れない。IRIAMはバーチャルライバー特化、Twitchはリアルタイムの熱量、ニコニコ動画はコメントによる一体感──それぞれがYouTubeにはない体験を提供し、しっかり居場所を確保しています。

つまり市場は「YouTube対その他」の一騎打ちではなく、「YouTubeを日常の土台にしつつ、趣味や気分でサブのアプリを使い分ける」多層型の構造に移行しているのです。

あなたの動画ライフ、ちょっと冒険してみませんか?

YouTubeだけで十分楽しめる──それは間違いありません。ただ、もし「おすすめがマンネリだな」と感じたら、TwitchやIRIAMのライブ配信を一度覗いてみてください。リアルタイムでコメントが飛び交う空間には、録画動画では味わえない独特の熱があります。自分だけの”推しアプリ”を見つけることで、スマホの画面がもう少しだけ楽しくなるかもしれません。

次の調査は2026年1〜3月期。Twitchが認知率60%の大台に乗るか、Palmuの勢いはどこまで続くか──引き続きウォッチしていきます。

出典:【マシェラボ:配信アプリ市場動向調査2025年10月〜12月期

※サムネイル画像はスマホライフPLUS編集部が作成しています。

スマホライフPLUS編集部

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