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JRのみどりの窓口で10時打ちをお願いしてみた!【サンライズ出雲/瀬戸】

寝台特急「サンライズ出雲/瀬戸」は、週末や繁忙期になかなか予約できないプラチナチケット。今回、筆者はサンライズ瀬戸で高松まで2人で行く予定を立て、2人用個室の「サンライズツイン」か「シングルツイン」を予約するために、JR東日本のみどりの窓口で10時打ちをお願いすることにしました。果たしてその結果は!?

「サンライズツイン」と「シングルツイン」は極端に数が少ないレア寝台!

「サンライズ出雲/瀬戸」は、日本で唯一の定期運行寝台特急で、なかなか予約が取れないプラチナチケットになっています。

そもそも、サンライズ出雲のほうは島根県の出雲市行で、サンライズ瀬戸は四国の高松行です(琴平まで延長運転される日もあり)。また、出雲と瀬戸はそれぞれ7両編成ですが、東京駅を21時50分に出発する下りの場合は連結されて全14両編成になっています。

途中、岡山でサンライズ出雲とサンライズ瀬戸は分離され、出雲市には翌朝10時00分、高松には翌朝7時27分に到着するんですね。

JRのみどりの窓口で10時打ちをお願いしてみた!【サンライズ出雲/瀬戸】の画像1
東京駅で出発を待つサンライズ出雲/瀬戸。写真右側が瀬戸で左側が出雲になりますが、この2つは岡山で分離されます(筆者撮影)
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そのようなサンライズ出雲/瀬戸の一般的な1人用客室はB寝台のシングルが80室、やや狭いソロが20室あります。また、寝台券のいらない雑魚寝のノビノビ座席も28席ありますが、これらは平日なら比較的予約しやすいでしょう。

実は、サランライズ出雲/瀬戸にはもっとレアな寝台もあり、A寝台の「シングルデラックス」は6室、2人用の「サンライズツイン」は4室、「シングルツイン」は8室しかありません。

今回、筆者は夫婦2人で高松に行くため、サンライズ瀬戸の「シングルデラックス」か「シングルツイン」を予約しようと決めました。乗車日は火曜日の3月18日にしています。

JRのみどりの窓口で10時打ちをお願いしてみた!【サンライズ出雲/瀬戸】の画像2
サンライズ出雲/瀬戸には数室しかない激レア寝台もあります。写真は上下2段の「シングルツイン」(筆者撮影)

サンライズ出雲/瀬戸の予約は乗車の1カ月前の朝10時から始まります。最近は、JR西日本のJRおでかけネット「e5489(いいごよやく)」でも、サンライズ出雲/瀬戸の寝台が予約可能ですが、繁忙期にはアクセスが集中するので、筆者は過去1度も取れたことがありません。

まして、今回狙うのは激レア寝台の「サンライズツイン」か「シングルツイン」なので、こちらは、おそらく平日でもネットで予約が取れる可能性はほとんどないでしょう。

そこで、筆者は2月18日の朝10時にJR東日本のみどりの窓口に行って、「10時打ち」をお願いしてもらうことにしたのです。

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こちらはJR西日本の予約サイト「e5489」。サンライズ出雲/瀬戸の寝台券も1カ月前の10時から予約できますが、繁忙期はアクセスが集中してなかなか取れません(画像はJR西日本公式サイトより引用)

「10時打ち」って何? どうすればいいの?

「10時打ち」とは、出発の1カ月前にJRのみどりの窓口に行って、10時ジャストにマルスで指定席や寝台券を取ってもらうこと。今回は3月18日出発なので予約は2月18日になります。

とはいえ、10時にみどりの窓口に行っても10時打ちはしてもらえません。遅くても朝9時30分くらいにはみどりの窓口に行って、駅員さんに「10時打ちをお願いします」と告げないとダメです。

しかし、最近は小さな駅のみどりの窓口はどんどん閉鎖されているので、みどりの窓口のある大きな駅に行くことになります。

なかには10時打ちを受け付けていない駅もあるので、この辺は事前に駅員さんに確認しておく必要があります。今回、筆者は東京・山手線の某駅に行くことにしました。

ちなみに、みどりの窓口は駅によってオープン時間が異なります。早い駅では5時30分、遅い駅は7時くらいです。

そこで筆者は、朝7時30分に最寄りのみどりの窓口に行きました。この駅のみどりの窓口には10時打ち専用の待機列が用意されており、その列に並ぶようになっています。

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対応するみどりの窓口には、このような10時打ち用の待機列の掲示板が用意されていることがあります(筆者撮影)

みどりの窓口に到着すると、ラッキーなことにまだ誰も並んでいません。これなら確実に10時打ちしてもらえます。その5分後に2番手のライバルが出現、9時30分までには5人が待機列に並びました。

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7時30分に到着すると、ラッキーなことに待機列には、まだ誰も並んでいませんでした(筆者撮影)

ちなみに、筆者は事前に指定席申込用紙をもらっておいて、希望する列車と条件を書き込んでおきました。

第1希望はサンライズツイン、第2希望はシングルツイン、第3希望はシングル×2席、第4希望はソロ×2席です。また、「禁煙・喫煙はどちらでも可」と書いておきました。

あとは10時になるのを待つだけです。10時打ちまでは2時間半の長丁場ですが、希望の寝台券を取れるのでしょうか?

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みどりの窓口に置いてある指定席申込用紙に第4希望まで書いておきます。また、その他の希望があればMEMO欄に書いておきましょう(筆者撮影)

いよいよ10時、しかし想定外の事態に!

筆者が利用した駅では9時30分に駅員さんが来て、予約したい列車の希望を口頭で確認していきます。今回は全員サンライズ出雲/瀬戸のようでした。

9時55分になると、それまで窓口が3つしか開いていなかったのですが、10時打ち用に2つオープンしました。つまり、筆者とすぐ後ろの2人だけが10時ジャスト打ちを行ってもらえるんですね。この辺りの対応は駅によってかなり違うと思います。

おそらく、3番目以降の人は10時ジャスト打ちは無理でしょう。「ああ、無理して早起きしてよかった」と安堵した筆者ですが、本番はこれからです。

ちなみに、10時打ちのときはみどりの窓口に時報が鳴ります。これで10時ジャストにマルスにアクセスするんですね。筆者の担当はベテランのおじさんでしたが、時間前に列車の条件などを軽く尋ねられました。

そして、いよいよ10時を迎えます。駅員さんが黙々とマルスを操作している間はドキドキですが、しばらくすると、おもむろに「ソロ2席でもいいですか?」と言われました。

「えっ、まさかシングル2席もダメ?!」想定外の質問に一瞬頭が白くなった筆者は、そのまま「はい、それでお願いします……」と答えるのが精いっぱい。

おそらく、サンライズツイン→シングルツイン→シングル2席と操作しているうちにソロしか残らなかったのでしょう。10時打ちなら最悪でもシングル2席は取れると思っていたので、これはまったく予想していなかった事態でした。トホホ……。

クレカで清算を済ませて寝台券に記載された座席を確認すると、ソロの部屋はなんと2Fと1Fの並びになっていました。「う~ん、ソロの2Fはまだしも1Fは狭すぎる!」 

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こちらが10時打ちで購入したサンライズ瀬戸のソロの寝台券2枚です。並びで取ってくれたのですが、さすがにソロの1Fは狭すぎます(筆者撮影)

そこで筆者は、すぐにスマホでJR西日本の予約サイト「e5489」を開いてサンライズ瀬戸の予約状況を確認したところ、まだシングルの禁煙が△マークで空いていました(10時10分時点)。

そこで、筆者はすぐにこれを確保しましたが、この時点ではどこの寝台になるのか場所は分かりません。もちろん、ソロの1Fは340円の手数料がかかりますが、あとでキャンセルします。

e5489で予約したシングルは、そのまま駅にある指定席券売機で発券しました。最近はJR東日本の駅の券売機でも「e5489」で予約したチケットも発券可能なんですね。

実際に寝台券を見てみると2号車のシングル1Fでした。もう1枚は3号車のソロ2Fなので、これならまあ許容範囲でしょう。

というわけで、激レア寝台サンライズツインやシングルツインは、平日の朝7時30分から並んで10時打ちをしてもらっても、取れない場合があることが分かりました。やはり、サンライズ出雲/瀬戸はなかなか予約できないプラチナチケットなんですね。

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スマホで予約したサンライズ出雲/瀬戸の寝台券は、JR東日本の指定席券売機にある「インターネット予約の受取り(e5489)」ボタンから発券可能です(筆者撮影)
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こちらがスマホで予約して、指定席券売機で発券したサンライズ瀬戸のシングル寝台券。何とかギリギリで確保することができました(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回の反省点は第1希望をわずか4室しかないサンライズツインにしたこと。こんなことになるなら、最初から8室あるシングルツインを第1希望にすべきでした。

また、シングルツインがダメだったときに、第2希望は場所がバラバラでもいいのでシングルを2席確保してもらうようにお願いすべきだったことでしょう。

おそらく、駅員さんは夫婦2人なのでバラバラのシングル2席ではなく、気を利かして並びで取れるソロ2席を取ってくれたのだと思います。

結局、筆者は3号車のソロ2F、2号車のシングル1Fという変則的な寝台券しか確保できませんでしたが、これも2人分だからです。

もし、1人で平日のシングルを予約するなら、おそらくスマホ(e5489)で自宅10時打ちすれば取れる可能性が高いので、わざわざみどりの窓口で10時打ちをお願いする必要はないでしょう。もちろん、週末や繁忙期は厳しいとは思いますが……。

すずきあきら

すずきあきら

編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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