3月14日は世界睡眠デー。国際的組織の世界睡眠学会により制定された記念日である。睡眠は大切だとわかっていても、仕事が忙しかったり、つい深夜にスマホを見てしまったりと、十分な睡眠を取れていない人もいるかもしれない。では日本人の睡眠習慣にどのような傾向があるのだろうか。睡眠ゲームアプリ『Pokémon Sleep』を運営するポケモンが世界7カ国で実施した「睡眠に関する実態調査」を見てみよう。
日本人は年中睡眠不足? 平均睡眠時間が平日約7時間、休日でも7時間半満たず

調査は2023年7月~2024年10月、16歳以上の世界7カ国(日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ)のプレイヤー約1,700万人の中から、『Pokémon Sleep』を3か月以上継続してプレイし、かつ月平均計測回数が20回以上の人をランダムに400人抽出した。
7カ国中最も睡眠時間が短かったのは日本で、平日、休日ともにワースト1位だった。平日の平均睡眠時間は7時間1分で、世界平均の7時間39分と比較すると、30分以上の差があることが明らかに。仕事がない休日でも、日本人は平均7時間28分という短さだった。
日本人の睡眠時間が平日、休日ともに少ないことが明らかになったが、睡眠の規則正しさはどうだろうか。
睡眠の規則正しさは日本が1位に 休日でも平日と同じ睡眠習慣をキープする傾向


睡眠の規則正しさを確かめる指標として、平日と休日の就寝・起床時刻のずれを指す「ソーシャルジェットラグ」というものがある。
ソーシャルラグを明らかにするため、まず平日と休日の入眠時刻、および起床時刻を調べたところ、世界の平均入眠時刻は平日が0:17、休日が0:44、平均起床時刻は平日が7:56、休日が8:50だった。平日と休日における入眠時刻の差は平均27分、起床時刻の差は平均54分と、特に休日は世界的に遅寝遅起きの傾向にあるようだ。
日本を他国と比較すると、平日と休日の入眠時刻のずれは18分と最も小さく、起床時刻も45分と比較的小さいことがわかった。日本は平均睡眠時間が短いものの、平日と休日の睡眠の時間帯のずれは総じて最も小さく、休日でも比較的規則正しい生活を送っているようだ。
一方、平日と休日の起床時刻のずれとして最も大きかったのはドイツで78分、次いでフランスが63分となり、一部の国では平日と休日の起床時間のずれが1時間以上もあることが明らかになった。
ただ、ソーシャルラグが大きすぎると、体内時計が狂い、日中の眠気や疲労はもちろん、注意力や判断力の低下、ほかにも健康や心理面で悪影響があると言われている。自身の健康のためにも、スマホは早めにオフし、眠りについた方が良いだろう。世界睡眠デーを機に己の睡眠習慣を見直してはどうだろうか。
出典:【Pokémon Sleep】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)