コロナパンデミックによりリモートワークが進んだが、ここ最近では出社回帰を進める会社も増えてきている。プロフェッショナルバンクのHR研究所は、「在宅勤務と出社勤務の働き方のホンネに関する意識調査」を実施。フルリモート勤務、完全出社勤務、ハイブリッド型勤務を含む各勤務形態の満足度とその理由を紹介しよう。

現在の働き方「フルリモート勤務」の約9割が満足と圧倒的支持!

プロフェッショナルバンクのHR研究所は、2025年4月11日~17日、在宅勤務と出社勤務の両立が可能な業界で勤務している1,075人のビジネスパーソンを対象に「在宅勤務と出社勤務の働き方のホンネに関する意識調査」を実施。
※フルリモート勤務:353人、完全出社勤務:355人、ハイブリッド型勤務:367人
現在の働き方に満足しているかを尋ねると、フルリモート勤務者の51%が「非常に満足」と回答し、「やや満足」39.4%と合わせて約9割の人が現在の働き方に満足していることが分かった。それに対し、完全出社勤務者は「やや満足」が48.2%と最多で、「やや不満」が25.1%となった。ハイブリッド型勤務者は「やや満足」が61%と最も多く、「非常に満足」が23.7%という結果に。

フルリモート勤務のメリットは「通勤による身体的・精神的疲労がない」という理由が過半数を超え、「通勤に必要だった時間を有効活用できる」「通勤の諸費用を削減できる」「ワークライフバランスが向上する」などの声が挙がった。いずれも、通勤による疲労・拘束時間・出費がなくなる点を大きなメリットとして挙げているようだ。

一方、完全出社勤務のメリットは「オフィスのほうが集中できる」「すぐに報告・連絡・相談ができる」「オフィスの設備や備品を利用できる」「ITインフラが整っている」などの意見があった。

ハイブリッド勤務者も「通勤による身体的・精神的疲労が軽減される」という意見が圧倒的に多く、次いで「ワークライフバランスが調整しやすい」「適度な距離感で人間関係を築ける」といったコメントが寄せられた。
リモート勤務ができる日があることで、通勤に充てていた時間をプライベートの時間に使えたり、睡眠時間を確保できたりとワークライフバランスの向上に繋がっているようだ。
業務パフォーマンスを最大限に発揮できる働き方は、総じて「ハイブリッド型」が理想

自身の業務パフォーマンスを最大限に発揮できる理想の働き方を尋ねたところ、フルリモート勤務者は現状の「フルリモート」が47.3%と最多で、「ハイブリッド型」が40.5%を占めた。完全出社勤務者は「ハイブリッド型」が48.2%と最も多く、ハイブリッド型勤務者も現状の「ハイブリッド型」と回答した割合が79.6%と最多となっていることから、総じてハイブリッド型勤務が理想の働き方と位置付けるビジネスパーソンが圧倒的に多い傾向にあることがうかがえる。
どの働き方にもメリットがあれば、デメリットもある。業務面、身体面、心理面を考慮して、社員が長く働き続けられる柔軟な働き方が求められているのかもしれない。
出典:【株式会社プロフェッショナルバンク】
※サムネイル画像は(Image:「photoAC」より引用)