ネットショッピングや飲食店を選ぶ際に参考になる口コミ。しかし中には、「口コミと違う」「信じて失敗した」という経験がある人もいるようです。そこで今回は、「口コミを信じてがっかりしたことに関する意識調査」を見ていきましょう。

口コミを信じてがっかりした経験がある人は約9割! 具体的な内容は?

気になる口コミ探索サービス「みん評」を運営する株式会社マイスタースタジオでは、全国の男女500人を対象に「口コミを信じてがっかりしたことに関する意識調査」を実施。
まずはじめに「口コミを信じてがっかりした経験があるか」と質問すると、「よくある(14.0%)」「たまにある(75.4%)」が合わせて89.4%で、非常に多くの人が口コミと実際とのギャップに不満を感じていることが明らかになりました。

「口コミを信じてがっかりしたこと」を尋ねると、「効果がなかった(23.6%)」が1位にランクイン。
回答者からは、「ネットショッピングの際、『毛穴のクレンジング効果が高い』と口コミで書かれていた商品を購入しましたが、私には効果がありませんでした」「『安いのにとても評価が高い』と多くの人がいい口コミを書いていたので、通販でマットレスを購入。しかし私はすぐに腰が痛くなり、眠りも浅くなって体調を崩しました」など、「健康」「美容」「寝具」「バス・洗面用品」への口コミに対する不満が多く見られました。
続いて2位は「味がよくなかった(15.8%)」との回答で、「『とても濃厚で美味しい!』『1度は食べてみて!』と紹介されていたチーズケーキが、そんなに美味しくなかった」との声が寄せられています。
3位は「質感がよくなかった(10.4%)」でした。「お洋服を買ったときに『値段の割に生地がしっかりしている』という口コミがあったのに、届いて見てみるとあまりいい生地ではなかった」と、がっかり体験は主にアパレル商品で見られました。
「マイナスの意見もある口コミ」は信じたくなる?

「口コミを信じてがっかりしたときの感情」をたずねると、「人それぞれだから仕方ない(21.4%)」が最多の割合に。「化粧品の場合、人によって使用感が変わるので仕方ないと思う」「味覚が合わないのは仕方ないか…と思って諦める」といった声が上がっており、諦めて割り切る人が多いことがわかります。
また、「もっと調べればよかった」「信じた自分が悪い」と内省する人が多いことも明らかに。口コミ投稿者に怒りを向けるタイプは少ないようです。

最後に、「信じたくなる口コミの特徴」をたずねたところ、1位の回答は「マイナスの意見もある(27.8%)」でした。「いい口コミばかりだと怪しいので、低評価や普通の評価もある程度混じっているほうが信じやすいかも。いいものばかりだと『サクラか?』と疑ってしまう」といった声からも、褒めてばかりの口コミに不信感を覚える人は多いことがわかります。
また、「記述が具体的(25.4%)」との回答が1位と僅差で2位にランクイン。投稿者の体型・肌質・使用シーンなど具体的な内容の口コミは、「実際に購入した人の体験に基づいている」と感じやすく、信頼性が増すようです。
今回の調査結果から、口コミを信じて「美容アイテムの効果がなかった」「思ったより美味しくなかった」とがっかりした経験を持つ人は多いことがわかりました。商品やサービスを購入する際には、信頼できそうな口コミでも参考程度に捉え、自分自身で調べて読み解く姿勢が重要なのかもしれません。
出典:【みん評】
※サムネイル画像(Image:「photoAC」より)