9月1日は「防災の日」。近年問題となっているのは、災害時に発信される偽情報やデマです。セコム株式会社が実施した「防災に関する意識調査」では、9割以上が災害の増加や被害拡大を不安視している一方、防災対策をしていない人が5割以上にのぼることが明らかになりました。

「9割以上が災害の増加や被害の拡大を不安視している…一方で防災対策をしている人は半数以下に


セコム株式会社では、全国の20歳以上70歳未満の男女500人を対象に「防災に関する意識調査」を実施。
まずはじめに「日本において災害(地震、津波、台風等)の増加や被害が拡大する可能性が高くなると思うか」と質問したところ、9割以上が「高くなると思う」「どちらかというと高くなると思う」と回答しました。
非常に多くの人が災害の増加や被害に不安を感じている一方、5割以上(52.0%)が「防災対策をしていない」ことも明らかになっています。

防災対策をしていない理由として、「具体的にどのような対策をすればよいかわからないから」が34.2%で最多の割合に。次いで「費用がかかるから」の26.5%、「対策のための手続きや準備が面倒だから」が21.5%となりました。
災害時における偽情報やデマに不安を感じる人は5割以上

「住んでいる地域で災害が起きた際の情報が偽情報やデマでないかという信頼性について」たずねると、55.0%の人が「不安に感じている」と回答しました。


また、災害時における偽情報やデマを見た経験のある人は41.0%でした。特に20代・30代で閲覧した経験の割合が高くなっています。
災害が起きた際の情報収集ツールは「テレビ」が最多! 若年層はSNSの利用も


「災害が起きた際の情報収集ツール」を調査した結果、「テレビ」が63.8%と最多となりました。次いで、「ネットニュース(51.8%)」や「ニュースアプリ(36.4%)」も高い割合を占めています。
年代別に見ると、1位は年代に関わらず「テレビ」でしたが、2位以降は20代が「SNS」、他世代の平均が「ネットニュース」と、回答が異なっています。若年層は2人に1人が災害時にも即時性の高いツールとして「SNS」で情報収集を行う習慣があるようです。

最後に「災害が起きた際に正しい情報を得るために日ごろ実践していること」を質問すると、「複数の記事やニュースを確認する」が64.6%で最も多い回答となりました。さまざまな情報が出回る災害時には、複数の情報を見て信ぴょう性を確認しているようです。
本調査から、災害の増加や被害の拡大に不安視する人が多い一方で、防災対策をしていない人が5割以上いることが明らかになりました。災害を「他人ごと」と捉えずに、自分や大切な人を守るための備えをしておくと良いかもしれません。
出典:【セコム株式会社(セコム防犯・防災ブログ)】
※サムネイル画像(Image:nikkimeel / Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています