若者の間で「保険離れ」が進んでいるといわれるが、実際はどうなのか。第一生命保険株式会社が運営する「ほけんの第一歩」がアンケート調査を実施した。保険の必要性や、誰の意見を最も信頼しているのか、不要と考える理由など、Z世代の意識調査の結果を見ていこう。

保険の必要性を感じている人は53.9%

第一生命保険株式会社が展開する「ほけんの第一歩」では、2025年6月12日~19日に、15歳~30歳の保険未加入者を対象にアンケート調査を実施した。
保険の必要性についてどのように考えているのか尋ねると、「非常に必要」9.7%、「ある程度必要」44.2%と、53.9%の人が保険の必要性を感じていることがわかった。
一方で、「あまり必要ない」「まったく必要ない」と回答した割合は27%、「よくわからない」と回答した人は19.1%という結果に。特に10代~20代前半の学生であれば、保険の必要性を感じるきっかけがないのかもしれない。

続いて、保険について誰の意見が一番信頼できるのかについて尋ねると、「特にない」34.7%、「親や家族」31.0%、「保険の専門家(FP)」16.0%となった。一見すると、Z世代はSNSなどネット上の情報を信頼しているように見えるが、「特にない」と回答した層を除けば、親や家族といった身近な人の意見を参考にする傾向が強いことがわかった。
保険は不要の理由「月々の保険料が高い」が最多

保険は不要だと思う人に、加入をためらう理由を尋ねると、最も多かったのが「月々の保険料が高い」37.4%で、次いで「保険より投資のほうがよさそう」26.5%、「情報が多すぎてわからない」19.7%、「貯蓄で十分対応できる」17.7%などが続いた。
月々の保険料や投資など他の選択肢と比較していることから、保険に対してコスパを重視する傾向がうかがえる。また、「貯蓄で対応できる」「国の保障がある」「病気にならない気がする」といった回答が多く見られた。日ごろ健康に過ごせているため、実際に病気やケガをした場合にどれほど治療費がかかるのか、その実感が湧かないことも、保険加入を後回しにする一因と考えられる。
約半数が保険の必要性を感じている一方で、「保険は不要」と考える人も少なくない。「若いから大丈夫」と思わず、10代・20代でも病気やケガ、入院のリスクを念頭に、保険について一度考えてみてもよいかもしれない。まずは保険の仕組みやメリット・デメリットを正しく理解しておくことが重要だといえる。
出典:【ほけんの第一歩】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています