Amazonプライムや楽天、フリマアプリなど通販サービスが広く普及する一方で、物流業界では人材不足が深刻化している。そんななか、留守でも玄関先に置くだけで完了する「置き配」という新しい配達方法が登場した。実際、「置き配」は物流業界においてどれほどのインパクトがあったのだろうか。株式会社ライナフは、全国の軽貨物ドライバー150人を対象に、Webアンケートによる置き配の意識調査を実施した。調査結果から、配達員の視点による印象や評価を見ていく。

置き配は1日当たり1時間以上も時短できている

調査によると、1日のうちに置き配を行う割合は「7割以上」が35.3%で最も多く、「半数程度」が29.3%だった。すでに置き配は、配達方法としてかなり定着していることが分かる。配達員に置き配への印象を尋ねたところ、「非常に便利」との回答が76.7%に上り、否定的な意見は見られなかった。

置き配導入前と比べて、1日あたりどの程度の時短効果があるかを尋ねたところ、「1時間以上」が44.7%で最も多く、「30分〜1時間程度」も44%を占めた。置き配指定だけで、配達員の作業効率が大幅に向上していることが分かる。
留守時はもちろん、在宅時でも置き配を指定することで、配達員の負担を軽減する配慮が求められるだろう。
置き配によるメリットは相当多いと言える

置き配指定が増えるとどのようなメリットがあるかについても尋ねたところ、「再配達が減る」と回答した人が8割以上にのぼった。再配達には多くの手間と時間が費やされていることが明らかとなった。また、「対面時間が時短できる」「ストレスが減る」「配送ルートが効率的に組める」などの回答も多く、配達員にとって置き配がいかに歓迎されているかが分かる。実際に配達員目線では置き配の普及を願う声が9割以上にのぼる。
消費者にとって通販は便利で柔軟性の高いサービスだが、その裏で苦労している人がいることを忘れてはならない。物流業界が人材不足などで衰退してしまえば、人々の生活がかなり不便になることは間違いないだろう。置き配は盗難リスクを伴うため対策は必要だが、消費者として積極的に指定を検討したい。
出典:【株式会社ライナフ】
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