デジタル化の進展により、デスクワークによる体への負担が指摘されることは少なくない。一方で、テレビやパソコン、スマホなど液晶画面を見ない日はなく、目への影響が気になるところだ。クロス・マーケティングは、2025年11月、全国の20歳~79歳の男女2,400人を対象に、「目に関する調査(2025年)」を実施した。

視力矯正した年齢「中学生」と「19歳以上」がボリュームゾーン

クロス・マーケティングは、2025年11月、全国の20歳~79歳の男女2,400人を対象に、「目に関する調査(2025年)」を実施。
目の疲れを6割以上の人が感じており、特に老眼が進む40代~60代では顕著だ。視力矯正をしている人に初めて視力矯正を行った年齢を尋ねると、全体では「中学生」と「19歳以上」がボリュームゾーンとなり、若い年代ほど、視力矯正を始めた年齢が早い傾向が見られる。20代~30代では、小学生までに3割以上、中学生までは6割以上が視力矯正を行っていることが分かった。

続いてスマホを持っている人に、平日・休日を合わせた1日当たりの利用時間を尋ねると、20代~60代は「2~3時間」、70代は「1時間程度」がボリュームゾーンだ。若い年代ほど利用時間が増え、20代~30代では4時間以上利用する人が半数以上に上り、6時間以上や8時間以上スマホを利用している人も一定数いることが分かった。
45%が「スマホ依存症」と自覚

では、スマホ依存症の自覚はあるかを尋ねてみると、「かなりスマホ依存症だと思う」11%、「まあスマホ依存症だと思う」34%と合わせて45%の人がスマホ依存症の自覚があるようだ。特に20代~30代では自分はスマホ依存症だと思う人が59%を占め、スマホ利用時間と依存症の自覚は比例していることが読み取れる。40代でも54%、50代で44%と約半数がスマホ依存症だと自覚している実態が明らかになった。

スマホ依存症だと思う理由について、「スマホを使っている時間が長い」「暇さえあれば無意識にスマホを操作している」「スマホが手元にないと不安になる」が4割を超える。また、「スマホが手元にないと落ち着かない」「寝る直前までスマホを操作している」といった理由を挙げた人が3割台に達する。なかでも「スマホが手元にないと不安になる」と回答したのは20代が最も多いことからも、若い年代ほど依存が高い傾向にあることがうかがえる。
スマホは生活に不可欠な便利なツールだが、長時間の利用は目の負担になる。また、依存度が高いほど、健康上の問題を引き起こす可能性があるともいわれている。特に依存症の自覚がある人は、改めてスマホの利用時間を見直してみると良いだろう。
出典:【株式会社クロス・マーケティング】
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