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Appleの“50円コンテンツ”が救世主!? MUFGカードの還元率を無理なく1%アップする方法

2025年6月から、三菱UFJ(MUFG)カードの対象店舗でのポイント還元率が最大20%にアップデートされました(カードの支払い口座を三菱UFJ銀行に設定することが必須)。しかし、還元率をアップさせるには諸々の条件があり、クリアするのに四苦八苦しているという人も多いでしょう。

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(筆者撮影)
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特に難関となるのが、特定サービスのカード払いです。出費を伴う条件は無理をして達成しても実質的な還元率が目減りしてしまうため、メリットがあまり感じられない可能性があります。

そこで筆者が着目したのが、最安50円のAppleサービスを毎月購入して還元率を1%上乗せする方法です。50円であれば無理なく継続的に還元率を維持できます。とはいえ、この物価高騰の時代にコンスタントに50円のサービスを見つけ出すことはできるのでしょうか?

実は、意外なところに50円のコンテンツが大量に存在したのです。今回は三菱UFJカードユーザーの筆者が、カードの特徴を踏まえつつ、還元率上乗せに最適な50円のAppleサービスをご紹介します。

最大20%の還元率が魅力の三菱UFJカードだが条件が意外と厳しく注意点もある

まずは、ざっくりと三菱UFJカードの目玉となる特典内容に触れておきましょう。以下のような特徴や注意点があります。

対象店舗の利用分の7%をポイント還元

三菱UFJカードの基本ポイントは0.5%(1000円ごとに1ポイント=5円付与)と標準的です。しかし、最大の特徴は、コンビニ、飲食店、スーパーなどの指定対象店舗での支払いで6.5%のスペシャルポイントが追加され、合計7%ものポイントを獲得できる点にあります。なお、スペシャルポイントの付与対象となる利用金額の上限は5万円までとなります。

国際ブランドは、アメックス、Mastercard、VISA、JCBに対応していますが、アメックスは対象店舗が少ないため、特に理由がない限りはMastercard、VISA、JCBから選ぶのがオススメです。また、Apple Payで利用できるのはMastercardとVISAのみに限定されます。

なお、ポイントは三菱UFJグループ独自の「グローバルポイント」で還元されます。同グループが提供する決済アプリ「グローバルポイント Wallet」に1ポイント=5円としてチャージして支払いに利用できるほか、Amazonなどの各種電子ギフト券、グッズ、金券などへの交換も可能です(※交換率は商品により異なります)。

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スペシャルポイントの対象店舗は、Mastercard/VISA/JCBがオーケー、オオゼキ、東急ストアなどを含む30店舗に対応するのに対して、アメックスは16店舗しかありません(※2025年10月1日現在)(画像は三菱UFJニコス公式サイトより引用)

さらに条件の達成度に応じて最大20%までポイントアップ

先ほどの7%のポイント還元に加え、さらにポイントアッププログラムも用意されています。条件の達成度に応じて、対象店舗での利用金額の最大20%のポイントが還元されるシステムです(要エントリー)。ポイントアップの条件は、以下のような3つのカテゴリに分類されます。

■「カードのサービスを使うと最大+3.5%還元」
MUFGカードアプリのログインなど、カード関連のサービスの利用で最大で+3.5%のポイントが還元されます。5万円以上の利用はハードルが高いですが、その他の条件の達成は特に支障はないでしょう。特に「楽Pay」は登録しておくだけで2%も還元率がアップします。「楽Pay」は登録型のリボ払いサービスで、利用額が指定金額以内に収まっていれば手数料は無料です。

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月に5万円の利用は難しいですが、その他の条件は比較的すんなり達成できそうです(画像は三菱UFJニコス公式サイトより引用)

■「MUFGグループ各社のサービスを使うと最大+4.5%還元」
MUFGダイレクトへのログイン、三菱UFJ銀行口座での給与受け取りなどを行うことで、最大で+4.5%のポイントが還元されます。このなかでは、つみたて投資や住宅ローンがかなり難しい条件なので、現実的には+2.5%を達成できれば御の字でしょう。

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住宅ローンの条件は大半の人には関係ないでしょう。割り切って他の条件の達成に専念しましょう(画像は三菱UFJニコス公式サイトより引用)

■「特定のサービスをカード払いで最大+5.0%還元」
携帯電話料金、電話料金、エンタメ、スタディ、グルメ、カーライフ、スポーツなどの特定サービスのカード払いで1つのサービスにつき+1.0%、最大で5つのサービスで+5.0%のポイントが還元されます。

このカテゴリの条件は、1つのサービスで1%アップできるのが魅力的です。しかし、携帯電話料金や電気料金を除くと、必ずしも生活に欠かせないサービスとは言えません。すべて有料サービスなので、出費してまで還元率アップを狙うべきか意見が分かれるところでしょう。

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携帯電話料金は、「au(povo含む)」「NTTドコモ(ahamo含む)」「ソフトバンク(LINEMO含む)」「ワイモバイル」が対象。電気料金は「グローバルポイントでんき」「北海道電力」「東北電力」「北陸電力」「東京電力」「中部電力ミライズ」「関西電力」「中国電力」「四国電力」「九州電力」「沖縄電力」「auでんき」が対象です(画像は三菱UFJニコス公式サイトより引用)

ポイント付与は1000円単位になり、対象店舗のスペシャルポイントは集計が店舗ごとに行われる

還元率の高さが目を引く三菱UFJカードですが、0.5%の基本ポイントに関してはカードの総利用金額に対して1000円単位で算出されます。

一方、スペシャルポイントに関しては対象店舗の利用金額に対して1000円単位で算出され、なおかつ店舗ごとに集計される点には注意が必要です。

基本ポイントもスペシャルポイントも1000円未満の端数はポイント算出対象になりませんので、取りこぼしを少なくするには、なるべく1000円単位に近くなるように金額をやりくりする必要があります。

例えば、還元率10%が適用されているユーザーが、それぞれ対象店舗であるセブンイレブンで9700円、オーケーで1万8500円、合計で2万8200円利用したとします。この場合、基本ポイント(0.5%)の算出対象金額(1000円単位)は2万8000円となり、28ポイントが付与されます。

これに加えてスペシャルポイント(この例では9.5%)の算出対象金額(1000円単位)は、セブンイレブン利用分が9000円、オーケー利用分が1万8000円となります。それぞれ、171ポイント、342ポイントが付与される計算になります。

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ポイントの計算例。1000円未満の部分はポイントが付与されないため、無意識に使っていると意外と取りこぼしが多くなる可能性があります(表は筆者作成)

●三菱UFJカードの特典やポイントアッププログラムなどについての詳細は→こちら

「どうしてもあと1%アップしたい!」ときに重宝するAppleの50円サービス

先ほど解説したように、三菱UFJカードのポイントアップ条件は「カードのサービスの利用」「MUFGグループのサービスの利用」「特定サービスのカード払い」のカテゴリに分類されます。

可能な範囲で条件をクリアするとしても、普通に考えれば還元率は11~13%あたりで頭打ちになるケースが多そうです。それでも、ポイ活に熱心なヘビーユーザーは「何とかもう1%くらい還元率をアップできないだろうか……」と考えるはずです。

そんなときに使えそうなのが、「特定サービスのカード払い」のカテゴリにある「Appleのサービス」です。他の有料サービスの利用条件が、月額のサブスクメニューや単価の高いものが多いなか、Appleのコンテンツなら最安50円の単品購入もポイントアップの対象になるからです。

筆者は、毎月3万円ほど対象店舗のオーケーで買い物していますが、還元率が1%アップすれば、計算上は300円分のポイントを獲得できます。50円を手数料と割り切れば十分に費用対効果が見込めます。もちろんAppleユーザーしか使えない方法ですが、利用価値は十分にあると言えるでしょう。

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ポイントアップ対象になる「Appleのサービス」とは、「App Store」、「ITunes Store」、「ブック」、「Apple TV+」、「Apple Music」などを指します。厳密には明細に記載される表示名が条件になるので、詳細は事前に公式サイトで確認しておきましょう。ちなみに、サービス利用日の翌々月の16日以降にポイント還元率に反映されます(画像は三菱UFJニコス公式サイトより引用)

50円のサービスはApp StoreやiTunes Storeではほとんど見つからない

Appleのサービスで安い単品コンテンツといえば、App Storeでのアプリ購入や、iTunes Storeでの楽曲購入を連想します。ところが、実際に探してみると安くても100円~300円程度で、50円の商品はほとんど見つかりません。

ちなみに筆者が発見できたのはアプリが1個だけでした。毎月1%の還元率アップを確保するには、継続的に50円のコンテンツを購入しなくてはいけないので、これではまったく数が足りません。

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App Storeで有料アプリを探してみると、安くても100円以上はかかります。昨今はアプリの開発費もかさんでいるので、安いアプリは今後さらに少なくなりそうです

狙い目は「ブック」アプリで1話単位で販売されているマンガだった!

アプリもミュージックも50円コンテンツが見つからず、最後に筆者がすがったのが「ブック」アプリで販売されている書籍コンテンツです。当然のことながら、1冊丸ごとの本は50円での購入はできませんが、実は一部のマンガ作品は1話あたり50円で販売されているのです。

具体的な作品名は割愛しますが、「ブック」アプリの検索画面で「第◯話」のように検索すると、話数単位で売られている作品がたくさん見つかります。なかには、1話50円で100話以上リリースされている作品もありますので、これらの作品を毎月1話ずつ購入すれば、着実に還元率1%アップを維持できるというわけです。

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iPhoneの「ブック」アプリの「検索」から話数などで検索すると、1話50円のシリーズ作品がいろいろ見つかりました
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ブックで購入した50円のマンガは、カード明細では「APPLE COM BILL(Appleからの請求)」として請求されます

まとめ

いかがでしょうか? 三菱UFJカードの最大還元率20%の対象店舗には、コンビニ、飲食店、スーパーなどが含まれるので、これらの店舗を日常的に使っている人には大変お得です。

クレジットカードの常として、特典内容が将来変更される可能性も考えられますが、今のうちにできるだけ高い還元率を維持して使い倒したいところです。ユーザーの皆さんは、今回ご紹介した50円のAppleのコンテンツで着実に1%のポイントを上乗せして、少しでもお得に利用してください。

宮下由多加

宮下由多加

スマホ、パソコンなど、IT関連の雑誌やムックを中心に活動している編集・ライター。防災やマネー分野にも造詣が深く、防災士資格も保有。近年はITを活用した防災テクニックのアドバイスや支援活動も行う。著書に「スマホで防災 家族も自分も守る! スマホで始める最新防災マニュアル」(ジャムハウス)など。

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