2024年も残すところあと数日。新年の恒例行事として“お年玉”を誰かに渡す人もいると思いますが、そのお年玉をキャッシュレス決済にする人はどの程度いるのでしょうか。今回は、「『お年玉』に関する調査」をご紹介します。
「お年玉をスマホのキャッシュレス決済でもらいたい」という人は初の3割超え
株式会社インテージでは、全国の15歳から79歳の男女5000人を対象に「『お年玉』に関する調査」を実施。まず20歳以下を対象に「今度のお年玉をスマホのキャッシュレス決済でもらいたいですか?」と質問すると、30.5%が「はい」と回答しました。
2022年にはじめた本調査では、はじめて3割を超える結果に。とはいえ、2年前からの推移は「28.6%→27.4%→30.5%」と急激には増えているわけではない模様。今後の動向に注目したいところです。
次に「お年玉を渡す方法」を調査すると、自分の子ども、孫、親戚の子どもにかかわらず「現金(手渡し)」と回答した人が9割を超える結果に。「スマホのキャッシュレス決済」と回答したのは1%程度で、キャッシュレス決済でもらいたい20歳以下の気持ちと、あげる側の気持ちは大きな乖離が見られます。
便利なキャッシュレス決済ですが、「お年玉で『スマホのキャッシュレス決済』を利用しない理由」は一体何なのでしょうか。もっとも回答が多かったのは昨年に続き、「現金の方がもらったという実感がわく」の41.5%でした。次いで「現金の方がありがたみがわかる」の39.8%も高い割合を占めています。
物価高など生活に大きな影響を与える中で、お金を出す側の心情もくんでほしいという思いがあるのかもしれません。また、お金の大切さを学んでほしいという気持ちもあるのでしょう。
お年玉の予算総額・1人あたりの金額は?
最後に、「お年玉の予算総額・1人あたりの金額」について見ていきましょう。調査の結果、予算総額は24,775円で、昨年の25,099円から微減となりました。
また1人あたりの金額としては、小学生未満では「1~1,000円」、小学校低学年は「2,001~3,000円」、小学校高学年と中学生は「4,001~5,000円」という結果に。高校生は「9,001~10,000円」で、年齢が上がるにつれ金額が上がっていく傾向にあるようです。
今回の調査結果から、IT技術の発展、物価高など社会の流れが「お年玉」に大きな影響を与えていることが明らかになりました。近年では、新年のあいさつも年賀状ではなく、メールやSNSアプリなどで行う人が見受けられるため、将来的にお年玉の渡し方も変わっていく可能性は十分に考えられそうです。
出典元:【株式会社インテージ】
※サムネイル画像は(Image:「PayPay」公式サイトより引用)