自宅のネット環境はどれを選ぶべきなのか、頭を悩ませている人は少なくない。光回線やケーブルテレビ、モバイルWi-Fiまでさまざまな種類があるが、高速で安定した通信を求めて光回線を選んでいる人は多いだろう。かなり前に契約した光回線サービスをそのまま利用している人は多いと思われるが、一方で乗り換えを検討している人も一定数存在しているようだ。乗り換え先として人気なのは「NURO光」ということが、MMD研究所の調査により明らかになった。
以前に契約していた光回線はフレッツ光が最多
調査は2024年12月6日～10日に、18歳～69歳の男女50000人を対象に実施された。その中で現在光回線を契約している25,560人を対象に、現在契約している光回線サービス以前にインターネット回線を契約していたか聞いたところ、「以前に契約していたインターネット回線がある」が57.9%、「以前に契約していたインターネット回線はない」が16.5%となった。つまり、16.5%の人が、現在契約している光回線が初めて利用したサービスであるようだ。
一方で、現在契約している光回線サービスより前に契約していたインターネット回線がある14,797人のうち、以前も光回線を契約していた10,403人を対象に、以前契約していた光回線サービスを聞いたところ、「フレッツ光」が40.7%、次いで「auひかり」が9.0%、「ドコモ光」が8.9%という結果だった。光回線は光ケーブルを敷設する際に電柱を利用することが多く、NTTや電力会社以外の会社は参入が難しかった。そのため、光回線登場の初期段階ではNTTが提供するフレッツ光が圧倒的なシェアを誇っており、その名残が今もあると言えるだろう。
NURO光や楽天ひかりが乗り換え検討先として人気
現在では多くの事業者が光回線サービスを提供しており、選択肢が増えている。そのため「そろそろ光回線を乗り換えよう」と考える人が出てきてもおかしくない状況だ。調査では、現在光回線を契約している人のうち、33.1%が乗り換えを検討していると回答している。3人に1人が現在の契約に満足していないか、より良い条件を求めているようだ。
具体的な乗り換え検討先としては、「NURO光」（18.5%）、「楽天ひかり」（18.3%）、「フレッツ光」（17.8%）が上位を占めている。新興の事業者が提供する光回線サービスに乗り換えようとする人がいる一方で、「やはり大手のサービスを」と考える人も一定数存在している。
光回線の月額料金については、「5,000円～5,999円」が最も多く21.9%を占めている。続いて「4,000円～4,999円」（16.8%）、「6,000円～6,999円」（10.5%）となっており、平均の月額支払額は5,136円（「分からない」を除く）。そのため、この価格帯をサービス選びの基準としている人は多いと考えられる。ユーザーが自身のニーズに合った最適なサービスを選択するために、各事業者のサービス内容や料金プランを比較検討することをおすすめする。
出典元:【MMD研究所】
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