スマホのモバイルやハイテク市場を調査するCounterpoint Researchが、2024年の「スマートフォン売上台数の世界ランキング」を発表。アップルのiPhoneがトップ3を占め、依然として高い人気を誇っているものの、サムスン(SAMSUNG)のGalaxyが順位を大幅に伸ばし、市場での存在感を高めていることが明らかになった。
トップ3はアップルのiPhone15シリーズ、ハイエンドモデルに人気が集中
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世界中のスマートフォンブランドや端末モデルの販売データを収集するサービス・Smartphone Model Trackerのデータをもとに、Counterpoint Researchが2024年版スマートフォン売上台数の世界ランキングを公開。トップ10は前年に引き続き、アップルとサムスンの2強が独占していた。
トップ3は、すべてアップルのiPhone 15シリーズが占めたほか、2024年9月に発売されたばかりの「iPhone 16 Pro Max」が5位、「iPhone 16 Pro」が9位にランクイン。Pro モデルが初めて iPhone の年間販売全体の半分以上を占めたことから、アップルユーザーはより機能性の高いハイエンドモデルを求めているようだ。
アップルが堅調なシェア率を維持するなか、一気に順位を上げたのがサムスンだ。高スペックながら手頃な価格帯が魅力のGalaxy Aシリーズが上位に食い込んだほか、ハイエンドクラスのGalaxy Sシリーズが初めてトップ10入りを果たした。
高価格帯の「Galaxy S24 Ultra」が売れた理由、2025年は生成AI搭載のスマホが躍進?
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低価格帯スマホをメインに売上台数を伸ばすサムスンだが、初めてハイエンドクラスの「Galaxy S24 Ultra」が7位にランクインした。Galaxy S24 Ultraの生成AIは、「オンデバイスAI」とクラウドを利用した「クラウドベースAI」の両方を活用したハイブリッド型。特にオンデバイスAIはインターネットを介すことなく使用できるため、プライバシー情報の流出を防ぐことができる。
リサーチアナリストのHarshit Rastogi氏は、Galaxy S24 Ultraの躍進について、生成AIを搭載した初のスマートフォンであること、Googleの AI機能である、チャットやメモアシスト、かこって検索、ライブ翻訳などが注目を集め、好評を博していることに言及。サムスンがこれらの革新的な機能を重視した結果、市場での好調なパフォーマンスと先行者利益をもたらしたと分析した。
ちなみに「かこって検索」とは、画面に映っているものをスタイラスや指で丸く囲むと、すぐにGoogle検索を行ってくれる便利な機能だ。Googleレンズでも同様のことはできるが、より素早く手軽に利用できるように進化している。
Galaxy S24 Ultraを含めたトップ10のうち、約半数が生成AIを搭載。アップルも生成AIに力を入れていることから、2025年は、さらに生成AI搭載のスマホがランクインすると見られている。
出典元:【Counterpoint】
参照元:【Samsung Newsroom 日本】
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)