大画面TVには本当に映らないのか(USB-C)
Appleの公式サイトの仕様では、16eはUSB-Cの「DisplayPort(ディスプレイポート)」機能が削られています。これが単なる記載ミスであってくれと思うんですが、実際にテストしてみないとわかりません。
ちなみに、このDisplayPort機能はUSB-Cによる外部ディスプレイ表示機能のこと。ノーマルの16では、USB-Cケーブルと外部ディスプレイを繋ぐだけで、iPhoneの画面が表示されます。この機能があれば、iPhoneの写真や動画などを大画面TVで楽しむことができるんですね。


そこで、実際にUSB-Cケーブルで16eと外部ディスプレイを接続してみたところ、残念ながら画面には「ノーシグナル」と表示されてしまいました。
やはり、16eのUSB-CにDisplayPort機能はないようです。さすがに、Apple公式サイトの表記ミスではなかったんですね。これはちょっと厳しいですね〜。

USB-Cなら写真や動画のバックアップが楽!
16eはUSB-C対応なので一般的な外部デバイスなどを使えます。たとえば、ダイソーでたった660円のUSB-C接続SDカードリーダーと32GBのSDカードを使って、16eの写真や動画などのバックアップも簡単にできるんですね。
Lightning端子の14やSE3と違って、16eならこういった外部デバイスなども安く購入できるのが大きなメリットと言えるでしょう。
実際に、USB-CにSDカード&リーダーを挿してみると、「ファイル」アプリにUntitled(SD カード)が表示され、SDカード内の写真を見ることができました。
これなら、iPhoneの写真や動画をSDカードにコピーして、簡単にバックアップできます。たった、660円で32GBのストレージを増やせるんですから、これはお得ですね。

Apple C1チップの実力はまだ不明
そして、16eで注目されているのがApple独自のモバイル通信用「C1チップ」。これまではQualcomm社製だったんですが、Appleの独自チップに変更されているのです。
ただし、AppleのC1チップは非対応のバンド(周波数帯)があり、au、ソフトバンク、ドコモで使われている1.5GHz帯のバンド(11と21)には対応できません。
ちなみに、楽天モバイルでは1.5GHz帯を使っていないのでまったく影響はありませんが、これはちょっと無視できない事実ですよね。

もし、この周波数しか使わない地域であれば、今までよりネットがつながりにくくなるので心配になるでしょう。
ただし、C1チップ自体がバンドを掴みやすい設計ですし、これまでAppleが世界中でテストしているという話もあるので、私はさほど心配する必要はないと考えています。
ちなみに、自分のiPhoneが今どの電波を利用しているを確認する方法は、iPhoneのキーパッドを開いて、「*3001#12345#*」と入力して通話ボタンを押してみましょう。
これで、自分が使用しているバンドが何なのか表示されます。私の場合は「バンド3」でしたので、特に問題はないことがわかりました。

ちなみに、バンド11とバンド21は4G回線ですので、5Gを使っている人にほとんど影響はあまりありません。
しかも、このバンドはあまり使用されておらず、ドコモでは10%以上ありますが、auとソフトバンクは5〜6%くらいです。しかも、バンド11とバンド21しか電波が飛んでいないという地域はほとんどないですね。
とはいえ、もし本当に自宅などがバンド11とバンド21しか掴まない環境であるなら、16eはやめておいたほうがいいでしょう。
iPhone SE2とはどのくらい変わりそうか?
「4.7インチのiPhone SE2に比べ、6.1インチの16eはどのくらい大きいのか?」と気になっている人も多いと思います。
映像で見てもらうとわかりやすいんですが、とんでもなく大きくなったという感じではありません。もちろん、そのわずかの差が重要なんだと感じている人がいることもわかっていますが……。

次に、ディスプレイ画面を比べてみましょう。やはり16eの画面はかなり大きくなっているのがわかります。写真を表示してみると16eのほうがかなり大きいですね。やはり、推しの写真などは大きく見えたほうが幸せになれるでしょう。
ただ、画面が小さいと左上とかに指が届きやすいんですが、画面が大きくなると指が届きにくくなります。このあたりは慣れなので、怖がらずに画面が大きいiPhoneを使ってみるのもアリだと思いますね。

こちらのチャンネルでも解説しています。
※サムネイル画像は(Image:「筆者YouTubeチャンネル」より引用)