今回は「iPhoneの機種変、いつにする?」ということで、具体的にどのタイミングでiPhoneを機種変すればいいのかを解説します。基本的には「自分で使い勝手が悪くなったと感じたとき」でいいんですが、ほかにもいろいろなタイミングがあるので、5つのポイントを紹介していきましょう。なかなか自分で決められない人は必見ですよ!
【1】バッテリー消費を早く感じたとき

ひとつめは、やはり「バッテリーの消費を早く感じたとき」だと思います。具体的にはiPhoneの設定で確認して「バッテリーの最大容量が80%未満」だった場合は、機種変したほうがいいでしょう。
iPhoneは、iOSのバージョンによって名前が少し違うんですが、まず、設定から「バッテリー」→「バッテリーの状態」もしくは「バッテリーの状態と充電」を開きます。ここで「最大容量」が80%未満(79%以下)なら機種変のタイミングです。
実はこの状態になると、バッテリーの消費だけでなくフル充電までの時間も早くなります。最近、充電時間が早いと感じた場合は最大容量が減っているかもしれません。
具体的には、最大容量が71%なら(タンク容量が)新品のときより30%近く減っているため、充電も早く終わってしまうんですね。

次は、アプリの起動が遅い(もしくは起動しない)です。80%未満になると、iPhoneがほかのアプリを落としながら今開こうとしているアプリを起動しようとするので、起動が遅かったり起動できない場合が増えてきます。
iPhoneではアプリを起動するときにいちばん電力を使うので、この症状が出たらもう電力が足りていないと考えましょう。
また、画面のスクロールがカクカクしたり、突然音が小さくなる、急に画面が暗くなったりしたときも要注意です。これらはiPhoneの電力が足りないけど、シャットダウンだけは避けるように処理を落として(=スクロールがカクカクしたり暗くなる)いるんですね。
ちなみに、Apple公式の使用年数の目安は「3年」とされており、やはりバッテリーの最大容量が80%になる頃が3年目くらいだと思っていいでしょう。とはいえ、ほとんどのApple製品はこれよりもっと長く使えますが……。

【2】処理が重いと感じたとき

iPhoneの処理が重くなって、アプリの読み込みが遅かったり画面がカクついたりするときも機種変のタイミングになります。
そもそも、最新ゲームの『バイオハザード』などは、けっこう動かないiPhoneも多いんですが、ゲームの起動や処理が遅くて快適にプレイできないときは要注意です。
これは、バッテリーが正常でもゲームがバージョンアップして、徐々に古いiPhoneでは処理し切れなくなっている状態なんですね。
また、YouTubeやInstagram、X、Webサイトなどのスクロールがカクついたり、最近写真の表示が遅いなと感じたときも機種変のタイミングになります。
そして、同じところでアプリが何度も落ちるときです。この原因はいろいろ考えられますが、アプリの処理が追いつかないiPhoneになってしまっているので、この場合も機種変のタイミングだと言えるでしょう。
【3】新iOSのサポート対象外になったとき

自分のiPhoneが「新iOSのサポート対象外になったとき」は非常に分かりやすいタイミングです。これによって、自分のiPhoneにはもう新機能が追加されなくなるんですね。
もちろん、新機能に興味がない人は気にしなくてもいいんですが、新しい便利機能が使えなくなるのがイヤなら機種変を考えたほうがいいでしょう。
ちなみに、2025年6月頃に発表が予想されている最新OS「iOS 19」で、サポートが終了しそうなのがiPhone XRとXSです。実際にそうなるかは分かりませんが、これらの機種のユーザーは要注意ですね。
また、AppleのAI機能「Apple Intelligence」は標準モデルの15は非対応ですが、15 Pro/15 Pro Max以降の機種なら対応しています(最新の16eも対応)。
このように、iOSではないところでも新しい重要な機能が追加されることもありますので、このあたりも気にしたほうがいいでしょう。
ただし、最新iOSのアップデート対象外になった古い機種でも、今のところAppleでは重要なセキュリティアップデート(新機能追加なし)を実施しています。
「新機能はどうでもいいけどセキュリティだけは気になる」という人なら、iPhoneはかなり長く使えますよ。むしろ、バッテリーのほうが先に寿命を迎えてしまうでしょう。
【4】容量が足りないと感じたとき

現実的に考えると「ストレージ容量が足りない」と感じたときも、機種変のタイミングになります。
ストレージ容量不足のために、常に写真や動画、アプリなどを削除しながらiPhoneを運用している人は、かなりストレスを感じているでしょうから、この際、機種変でスッキリ解決してしまうのもアリですね。

とくに、写真や動画はSDカードなどに移動できても、アプリはなかなか消せないですよね。
最近のiPhoneは最小ストレージ容量が128GBですので、もし、64GBのiPhoneを使っているなら、そろそろ機種変を検討したほうがいいでしょう。
もちろん、「64GBで全然大丈夫」だという人もいると思うんですが、Appleが最低容量を128GBに上げた背景には、今後アプリの容量もどんどん増えていきますし、Apple Intelligence対応でiOSの容量も大きくなっていくと考えられます。
ちなみに、私のiPhone 16 Pro Maxは1TB(1,000GB)モデルですが、最近のゲームアプリはひとつだけで53GB以上の容量があったりします。ストレージが128GBだとしても『DEATH STRANDING』と『バイオハザード』を入れたらもうパンパンですよ。
