スマホの通信サービスには、4大キャリアやオンライン専用プラン、サブブランドを含むMNO、格安SIMを利用するMNVOがあるが、どれが人気なのだろうか。また、メイン利用のスマホとサブ利用のスマホで契約する通信サービスは違うのだろうか。今回は、MMD研究所が発表した「2025年2月MNOのシェア・満足度調査」の調査結果を紹介しよう。
メイン利用、サブ利用の通信サービスはともに「ドコモ」がトップ

MMD研究所は、2025年2月1日~2月6日、18歳~69歳の男女40,000人を対象に予備調査を、MNO利用者2,700人を対象に本調査を実施した。
通信契約をしているスマホ型を所有している36,836人を対象に、メインで利用しているスマホの通信サービスを質問したところ、最も多かったのは「docomo(27.4%)」で、次いで「au(14.9%)」、「Y!mobile(10.3%)」、「SoftBank(10.1%)」「楽天モバイル(9.5%)」だった。4キャリアに加え、「SoftBank」のサブブランドである「Y!mobile」もトップ5にランクインした。4キャリアの従来プラン、オンライン専用プラン、キャリアサブブランドを合わせると、MNOは90.9%という結果になった。一方で、MVNOの利用率は9.1%だった。
続いて、通信契約しているスマホをサブ利用している4,725人を対象に、サブ利用の通信サービスを尋ねたところ、4キャリアの従来プラン、オンライン専用プラン、キャリアサブブランドを合わせた割合は86.6%だった。サブ利用のスマホでMVNOを契約している割合は13.4%で、メイン利用のスマホより4.3ポイント高いことが分かった。
MNOサービス、「ahamo」の利用率が0.6ポイント増加

メイン利用しているスマホではMNOの利用が多いと分かったが、MNOの利用は増えているのだろうか。それとも、オンライン専用プランやキャリアサブブランドの利用が増えているのだろうか。
MNOのメイン利用率の推移を見てみると、2024年9月に比べて最も割合が増加したのは「ahamo」で0.6ポイントだった。オンライン専用プランで利用率の増加を見せたのは「ahamo」だけという結果に。次いで「楽天モバイル」が0.2ポイント、「docomo」が0.1ポイント増加していた。「povo」は前回調査と変わらなかったが、「au」「SoftBank」「LINEMO」「UQ mobile」「Y!mobile」はすべて減少していた。
「docomo」が4大キャリアの中で伸び続けているのかというと、そうでもなく、2023年9月から比較すると減少傾向にある。「au」「SoftBank」も同じで減少傾向にあるが、「楽天モバイル」のみ利用率が増加しており、4大キャリアの中では「楽天モバイル」が注目されていることが分かった。
メイン利用のスマホは約9割とMNOの利用が高く、また、「ahamo」の利用率が伸びていることが分かる結果となった。気になる人は「ahamo」の選ばれる理由に注目してみるのもいいかもしれない。
出典:【MMD研究所】
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