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スマホのサイズはなぜ年々大きくなっている?「小さいスマホ」が減っている理由

3.5インチだった初代iPhone。しかしたとえばiPhone 16eのディスプレイサイズは6.1インチと、時代が進むにつれて画面サイズは2回りほど大型化が進みました。

かつては片手で操作できたスマホも、今となっては基本的に女性は両手でないと画面をスムーズに操作できなくなっています。

しかし、スマホはどうしてここまで大型化してしまったのでしょうか。「小さいスマホが減っている理由」を見ていきましょう。

スマホのサイズはなぜ年々大きくなっている?「小さいスマホ」が減っている理由の画像1
(画像は「Apple」公式サイトより引用)
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スマホのサイズが大型化する主な理由

スマホが大きくなっている最大の要因は、一言で言えば消費者の「スマホですべてを完結させたい」というニーズの高まりにあります。動画の視聴やゲーム、SNS、ウェブ閲覧、さらには電子書籍やビジネス文書の確認まで、スマホは日常生活のあらゆるシーンで使われるようになりました。

そのため、画面が大きいほど表示できる情報量が増え、視認性や操作性が向上します。そのうえで国内外で異なるスマホの入力方法も、画面サイズが巨大化する要因の一つとなっています。

世界標準の入力方法としての「QWERTY」

まずは国内とグローバルの「入力方式」の根本的な違いがあります。

まず1つのキーに複数の文字が割り当てられる「フリック入力」が国内では主流ですが、この入力方式は片手での操作と非常に相性が良いです。

世界標準の入力方法としての「QWERTY」1
(画像はスマホライフPLUS編集部で作成)

しかし、世界的に見ると、PCと同様のQWERTY配列キーボードでの両手入力が主流であり、必ずしも片手操作への強い要求があるわけではありません。

つまり海外では「両手で端末を持ち、PCと同じQWERTY配列で文字入力」をするケースが多いのです。

世界標準の入力方法としての「QWERTY」2
(画像はスマホライフPLUS編集部作成)

そのため「小さな画面のスマホを両手で持つよりは、携帯性に難がないレベルで大画面の端末を持つ方が良い」というニーズが自然に拡大していると考えられます。

小さな画面のスマホへのニーズは「小さな画面と相性が良いフリック入力が定着した日本ならではのニーズ」とも言えるのかもしれません。

「コンテンツ消費」の主な場としてのスマホ

「コンテンツ消費」の主な場としてのスマホ1
(画像はスマホライフPLUS編集部で作成)

近年、スマートフォンは単なる通信手段から、動画視聴、ゲーム、SNS、電子書籍閲覧など、多岐にわたるコンテンツ消費のプラットフォームへと進化しました。2000年代のスマホは画面サイズも小さかったものの、近年のスマホは「動画視聴」「ゲーム」「SNS」「電子書籍」など多様なニーズに応えることが求められる端末です。

大画面はこれらの体験をより没入感のあるものにしていると言えるでしょう。

カメラ性能やバッテリー性能のさらなる追求

スマートフォンカメラの性能向上は著しく、複数のレンズや大型センサー、光学式手ブレ補正などの高度な部品を搭載するには、より多くの内部スペースが必要になります。これも本体サイズの大型化に寄与する一因です。

カメラ性能やバッテリー性能のさらなる追及1
【左】iPhone 8(4.7インチ)【右】Samsung Galaxy S25 Ultra(約6.9インチ)

メーカーこそ違いますが、2017年発売のiPhone 8はシングルカメラ、2025年発売のSamsung Galaxy S25 Ultraはカメラが4つ搭載されています。

カメラ性能やバッテリー性能のさらなる追及2
(画像はスマホライフPLUS編集部がGalaxy S25 Ultraで撮影)

一般的な用途やSNS投稿などの範疇で「きれいな写真や動画を撮影する」ならば、一眼レフなどではなく「ハイエンドスマホ」の方が画質が十分な上に手軽というケースもすでに増えているのではないでしょうか。

とはいえ高画質な写真や動画を大量に撮影するにはバッテリー性能も重要であり、大容量バッテリーの搭載も端末の大型化に影響していると言えるでしょう。

「小さいスマホ」はもう登場しない?

かつては人気を博した小型スマホですが、現在ではほとんど新製品が登場しなくなっています。その理由の一つは、製造コストと市場規模の問題です。小型スマホは需要が限られているため、大量生産によるコスト削減が難しく、メーカーにとっては利益を出しにくい商品となっています。また、バッテリー容量やカメラ性能など、ユーザーが求める機能を小型筐体に収めるのは技術的にも難しい面があります。

一方で、「小さいスマホが欲しい」という声は依然として根強く存在します。特に日本のように手が小さい人が多い市場や、片手操作を重視するユーザー、サブ機としての需要など、一定のニッチ市場は維持されています。しかし、主流となるほどの需要がないため、今後も「小さいスマホ」が大きく復活する可能性は低いと考えられます。

折りたたみスマホという選択肢

たとえば折りたたみスマートフォンは、大画面と携帯性の両立を目指す新しい選択肢です。 折りたたみスマートフォンは、大画面を維持しつつ、折りたたむことで携帯性を高めるという新しいアプローチを提示しています。これにより、実質的な「小型化」を実現できる可能性があります。Motorola Razr 50 Ultraのようなクラムシェル型折りたたみ端末は、そのコンパクトさから注目されています。

ニッチ市場での需要も堅調

小型スマホの市場は縮小傾向にありますが、完全に消滅したわけではありません。日本の市場では3Gサービスの停波により、ガラホ(フィーチャーフォン)端末の需要もあります。機能が最低限なため、端末が大きくなる必要がなく、小さいサイズの端末も多いです。

※サムネイル画像は(Image:​「Apple」公式サイトより引用)

スマホライフPLUS編集部

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