今や生活に欠かせない存在となったスマホ。連絡手段や情報収集にとどまらず、買い物やエンタメ、決済まで幅広く活用され、日常生活を支える欠かせないツールとなっている。しかしその一方で、「もっとこうだったら便利なのに」と不満を感じる場面も少なくない。NEXERが実施した調査によると、スマホ利用者が抱えるリアルな悩みや、不満がありながらも使い続ける理由が見えてきました。今回はその詳細について見ていきましょう。

約3割が不満あり!日常生活に支障をきたすストレスは性能と使い勝手

NEXERは2025年8月8日 ~25日にかけて全国の男女737名を対象に「スマホの不満」について調査を実施した。現在使用しているスマホに不満はあるか聞いたところ、3割以上が「不満がある」と回答。どのような不満があるかについては、「バッテリーの減りが早い(10代・男性)」「iPhoneにはバッテリーが20%になった時に表示されるお知らせを非表示にする設定がないこと(20代・男性)」「充電がすぐなくなる(30代・女性)」「サイズが大きく片手操作がしづらいこと(30代・女性)」「気温が暑い日にカメラ等を使おうとすると、本体がすぐに熱くなってしまい、機能が使えなくなってしまうことが多いことです(40代・女性)」といった声が挙がりました。
バッテリーの減りが早いことや充電がすぐなくなるといった電池関連の声に加え、サイズによる操作のしにくさや熱による機能制限など、性能や使い勝手に関する不満も多く、日常生活に直結するだけに、利用者のストレスになっていることが明らかになりました。

一方で、不満を感じながらも買い替えに踏み切らない人も少なくありません。理由として、「カメラや機能はいいから(30代・女性)」「金銭的理由(30代・男性)」「使い慣れているから(30代・男性)」といった声があり、不満よりもコストや利便性を優先している様子が浮かび上がりました。
不満は使ってから気づくもの?「仕方ない」と割り切る声も

さらに、スマホへの不満が「使用前から分かっていたことか」を尋ねたところ、約7割が「使い始めてから気づいた」と回答した。理由として、「初めて使う機種、プランで、よく分からないまま選んだから(10代・女性)」「使っていくうちに電池の劣化で持ちが悪くなった(20代・男性)」「使うまでどのくらい容量が必要か分からなかったから(30代・女性)」といった声があがり、実際に利用して初めて気づくケースが多いことが分かった。回答のなかには「調べずに選んだことを後悔している」と振り返る声もあり、次回の購入時には慎重に選びたいという教訓につながっているようです。
「分かっていたが妥協した」と答えた理由としては、「容量が増えていくこと、充電の持ちはしょうがないことだから(40代・女性)」「経年劣化するから(40代・女性)」「スマホ一つでなんでも出来るから仕方ない(40代・男性)」といった割り切りの意見も目立ちました。多少の不便さがあっても、多機能さや便利さが不満を上回り、利用を続ける背景がうかがえます。
スマホが生活の必需品であるからこそ、不満を抱えながら使い続ける人も少なくありません。しかし、日常に直結するストレスの経験から、次の買い替え時には性能や使いやすさをより重視して選ぶ人が増えていくと予想されます。
出典:【スマートフォンPLUS】
※サムネイル画像(Image:Karlis Dambrans / Shutterstock.com)