通信費の節約意識が高まる中、格安SIMの利用者は年々増加している。周りにも乗り換えている人が増えたことで検討を始めたものの、通信性能や使用感の変化に不安を感じている人も少なくないだろう。ALL CONNECTが運営する通信メディア「オールコネクトマガジン」は2025年8月、420人の格安SIMユーザーを対象に、利用しているキャリアやデータ使用量、満足度について調査を行った。実際の利用者の声を見てみよう。

格安SIMを選ぶとき、最も重視することは「料金の安さ」!

現在利用中の格安SIMを調査したところ、最も多くの人が利用しているのは「楽天モバイル」で、全体の29.3%を占めた。2位の「UQモバイル」(16.9%)、3位の「Y!mobile」(14.3%)を大きく引き離し、「楽天モバイル」の人気の高さが明らかとなった。背景には、従量制プランによる使った分だけの料金体系や、楽天経済圏でのポイント還元メリットが支持を集め、コストパフォーマンスが高く評価されていることが挙げられる。

格安SIMを選ぶ際に最も重視している点についての調査では、83.5%が「料金の安さ」と回答しており、ほとんどの利用者がコストパフォーマンスを重視して選択しているようだ。

また、格安SIMを利用する上で月のデータ使用量がどれくらいになるかを調査したところ、最も多かったのが「1GB~3GB」で27.6%。Wi-Fi環境を上手に活用し、モバイルデータ通信を最小限に抑えている傾向が読み取れた。格安SIM利用者は、自分のライフスタイルに合わせてデータの使い方を工夫し、格安SIMのコストメリットを最大限に引き出しているようだ。
コスパと利用環境のいずれも、満足度が高い結果に

格安SIM利用者に月額料金と速度についても満足度を調査した。月額料金については、「非常に満足」(39.0%)と「やや満足」(50.0%)を合わせて89%が満足している結果となった。

また、通信速度についても、「非常に満足」(19.2%)と「やや満足」(43.6%)を合わせて62.8%が満足と回答。これらの結果から、格安SIMは「安かろう悪かろう」のイメージを払拭し、料金と品質のバランスが取れたサービスとして認識されていることが判明した。

1年以内に携帯キャリアを乗り換える可能性について尋ねたところ、「今のところない」と回答した人が90%に達し、定着率の高さも浮き彫りとなった。
格安SIMは単なる「安いサービス」から、「コストパフォーマンスに優れた通信サービス」として確固たる地位を築いていることが今回の調査で確認できた。通信性能や使用感に不安を感じている人も、これらの声を参考に検討を進めてみてはいかがだろうか。
出典:【ALL CONNECT】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています