他社からの乗り換えや特定の条件を満たすことでスマホを1円で購入できる「1円スマホ」。2024年12月の総務省の割引規制により、以前より提供されるケースは減っているが、一般的に1円スマホに対する印象はどうなのだろうか。今回は、1円スマホに関する調査結果を紹介しよう。

1円スマホの認知度は8割超、懐疑的な声、疑問が上位に

株式会社イードは、2025年10月10日~10月14日に運営する「LiPro(インターネット)」にて、1円スマホに関心のあるユーザー500人を対象に「1円スマホ」に関する関心・意向についてアンケート調査を実施した。
「『1円スマホ』という言葉を知っていますか?」という質問では、「聞いたことはあるが詳しく知らない」(279名)が55.8%で最多、「内容も理解している」(136名)が27.2%となり、名称の認知度は8割超にのぼった一方、内容理解には差があることがわかった。

「『1円スマホ』に対してどんな印象を持っていますか?」との問いでは、「裏があると思う/多分1円では買えない」(175名)が35.0%で最多、「なぜそんな価格で買えるのか疑問」(170名)が34.0%と続き、仕組みへの不信感が上位を占めた。一方、「とてもお得だと思う・興味がある」(42名)は8.4%と、肯定的な意見は1割弱にとどまった。
1円スマホに対する不安のトップは「契約条件の複雑さ」

1円スマホに懐疑的な声やその仕組みに疑問を抱く人が多いことがわかったが、具体的にどんな点に不安を感じるのだろうか。
購入時の不安点として最も多かったのは「契約条件(期間・解約料など)が複雑そう」(192名/38.4%)。次いで「キャンペーン終了後に料金が高くなりそう」(83名/16.6%)、「本当に1円で購入できるのか不安」(81名/16.2%)が続き、料金体系や条件の分かりにくさが懸念点として挙がった。
また、旧モデルが対象となることが多いためか、「端末性能が低そう」(62名/12.4%)、「通信速度や回線品質が悪いのではないか」(43名/8.6%)といった端末・通信品質への不安も一定数見られた。
スマホ端末価格の上昇が続くなか、これらの疑問が解消されれば、1円スマホの需要はさらに高まる可能性がある。キャリア各社には、こうした不安を取り除く取り組みが求められるだろう。
出典:【LiPro】





