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スマホの「ワイヤレス充電」だけど、実はけっこうデメリットも多いって知ってた!

スマホの「ワイヤレス充電」はUSBケーブルを挿す手間がなく、充電器に置くだけで簡単に充電できる点が大きな魅力。しかも、iPhoneならMagSafeでスマートに充電できます。でも、ワイヤレス充電には意外なデメリットもあるんです。

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(筆者撮影)
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まずはワイヤレス充電のメリットを確認しておこう!

ワイヤレス充電の大きなメリットは、USBケーブルをスマホに挿さなくてよい点です。ワイヤレス充電器の上に置いたり、マグネットでスタンドに固定するなどして簡単にスマホを充電できます。

iPhoneのMagSafe(iPhone 12以降で対応)は、マグネットでスタンドに固定しながらワイヤレス充電できますが、iPhoneを横向きにすると常時表示機能(iPhone 14 Pro〈iOS 16〉以降で対応)により、ロック画面が時計やカレンダーになったり、写真を表示してフォトフレームとして使うことも可能となっています。

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マグネット式ワイヤレス充電器は、スタンドに固定するだけで簡単に充電できます。iPhoneなら充電中に時計やカレンダー、フォトフレームとして利用することも可能です(画像はAmazon公式サイトより引用)

充電ケーブルを使用する場合、以前はiPhoneとAndroidで端子が異なっており、友だちにケーブルを借りても端子が違うと充電できませんでした。

現在は、AndroidもiPhoneもUSB-Cケーブルに統一されているため、困ることもなくなりましたが、そもそもワイヤレス充電ならそのような問題は起きません。

ちなみに、スマホのワイヤレス充電には、Wireless Power Consortium(WPC)が策定した国際標準規格「Qi(チー)」や「Qi2(チーツー)」が採用されており、iPhoneやAndroidでは多くのスマホが対応しています。

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ワイヤレス充電の国際標準規格「Qi」のロゴがあれば、安心して使えます。写真は高速充電が可能な「Qi2」のロゴになります(画像はAmazon公式サイトより引用)

また、スマホのUSB-C端子は意外と耐久性が低く、抜き差しを繰り返すことで接触不良や故障につながることもあります。でも、ワイヤレス充電なら、そのような端子の劣化を心配する必要はありません。

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古いiPhoneの充電ケーブルの端子は「Lightning」で、新しいiPhoneやAndroidは「USB-C」になっていますが、どちらも充電のたびに抜き差ししていれば劣化して不具合が出ることがあります(Image:Shutterstock.com)

ワイヤレス充電のデメリットとは?

充電ケーブルがいらないワイヤレス充電は大変便利で、一度使うと手放せなくなりますが、実はデメリットもあります。ここでは、ワイヤレス充電の3つのデメリットを紹介しましょう。

【1】USBケーブルより充電に時間がかかる

ワイヤレス充電規格の「Qi」は2010年に最大5Wの仕様で策定されました。2015年には15W規格も策定されていますが、実際には最大7.5Wに制限されています。

このQiにはiPhone 8以降が対応しますが、Qi規格はマグネット式充電ではなかったので、正しいコイル位置に合わせないと充電されない欠点もありました。

そこで、2023年には「Qi2」規格が登場しました。Qi2の最大出力は15Wまで拡大され、マグネット式充電に対応することでコイル位置合わせ精度が高くなりました。もちろん、Qiよりは充電効率がよくなって発熱も抑えられています。

さらに、2025年7月には最大25Wの高出力に対応する「Qi 25W」規格も登場しており、Apple、SAMSUNG、Googleなど複数のスマホメーカーも参入しています。

ちなみに、iPhone 12以降ではApple独自のマグネット式充電「MagSafe」が採用されており、Qi2規格にはiPhone 15以降が対応。Qi 25Wに対応するのはiPhone 16シリーズ以降になります。

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こちらがQi 25Wのロゴ。iPhone 16以降でワイヤレス充電器を購入するときは、このロゴの表示があるか確認したほうがいいでしょう(画像はWPC公式サイトより引用)

とはいえ、そもそもUSBケーブルと違ってワイヤレス充電はエネルギー変換効率が非常に悪いため、基本的にはUSBケーブルでの充電より時間がかかってしまいがちです。コスパの面では、USBケーブルでの充電のほうが優れていると言えるでしょう。

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筆者のワイヤレス充電器でiPhoneを充電しても「低速充電」と表示され、充電に時間がかかってしまいます。急ぐときはUSBケーブルを使ったほうが確実でしょう(筆者撮影)

ちなみに、iPhone 16のUSBケーブルによる充電は最大35W程度だと言われていますが、AndroidではXiaomi 14などが120Wという桁違いの超急速充電にも対応しています。

現状のQi規格では、そこまでの高速充電には対応していないため、やはり充電速度という点ではUSBケーブルでの充電に軍配が上がりますね。

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こちらは、80W充電に対応する「OPPO Reno10 Pro 5G」。専用ACアダプタ&ケーブル利用時では、実測値で54Wと超高速で充電できています(筆者撮影)

【2】スマホを置く位置がズレると充電されない

ワイヤレス充電では、スマホをワイヤレス充電器のコイル位置に正しく置かないと充電が行われません。

もちろん、MagSafeなどのマグネット式であれば、しっかり正しい位置に固定されるようになっていますが、それでも、気付かないうちに位置がズレてしまうことがあります。

朝、充電が終わったと思って出かけようとしたら、まったくスマホが充電されていないと、かなりショックですよね。もちろん、USBケーブルならそのようなトラブルは避けられます。

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マグネット式でない場合は、スマホを置く位置が少しズレただけで充電されないこともあります。ご注意ください(筆者撮影)

【3】充電しながらスマホを使いづらい

スマホをUSBケーブルで充電しているときは、充電しながらWebサイトを見ることができます。

でも、ワイヤレス充電の場合、充電器の上に置くタイプではWebサイトの閲覧がしづらく、ゲームなどもできません。しかも、コイル位置がズレると充電がストップしてしまいます。

もちろん、マグネット式のスタンド型充電器なら動画を見るのには適していますが、ゲームをするのは少し難しいでしょう。

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マグネット式ではないワイヤレス充電器では、充電中のスマホ操作が困難な場合があります(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? ワイヤレス充電は、毎回USBケーブルを挿す手間がなくとても便利です。慣れてしまうとUSBケーブルでの充電が面倒だと感じてしまうでしょう。

しかし、基本的にワイヤレス充電はUSBケーブルでの充電より速度が遅くなりますし、コイル位置がズレると充電されないリスクもあります。

今後、ワイヤレス充電の利用を考えている人は、これらのデメリットも理解しておけば、納得したうえで安心して使えるでしょう。

尾崎貴也

尾崎貴也

編集・ライター。ゲーム関連の雑誌・書籍編集を経て、スマホやオーディオなどの趣味系ジャンルが得意。最近ではVTuber関連の記事の執筆を中心に活動。YouTubeを毎日見て、新人VTuberをチェックするのが最近の趣味。

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