近年、企業アカウントの運用において、特定のターゲットにホワイトペーパーを効果的に届けるためには、「バズる」投稿が注目を集めるうえで欠かせない要素となっている。では、どのような投稿がバズを生むのだろうか。今回は、ホワイトペーパー投稿に関する調査結果を紹介しよう。

投稿がバズりやすいのは、金曜日の8時〜10時台

Coneは、X上に投稿された100件以上のホワイトペーパー関連投稿を分析。「バズスコア」(インプレッション数 ÷ フォロワー数)を指標に、投稿の曜日や時間、コンテンツのタイプ、ダウンロード形式といった多角的な視点から共通点を見出した。
バズスコアが高かった投稿を分析した結果、特に金曜日と日曜日が高く、次いで水曜日が続くことがわかった。特に週末を控えた金曜日と休日の日曜日は、ユーザーがリラックスしてSNSで情報収集や共有を行う傾向があるようだ。また、週の中盤にあたる水曜日は、仕事や学校の疲れからリフレッシュするためにSNSを利用する人が多いのかもしれない。
投稿時間帯については、「8時台~10時台」が43%で最も多く、出勤前の時間帯に仕事に役立つ情報や業務に直結するコンテンツが効果を発揮しやすいと考えられる。次いで「10時台~12時台」が36.4%、「18時台~20時台」が26.5%だった。仕事終わりの帰宅時間はリラックスした状態で、関心のある投稿に「いいね」や「リツイート」といった反応が起こりやすい時間帯と言えそうだ。
よくバズるホワイトペーパーは「ノウハウ系」

投稿は、朝や帰宅時に多く見られることがわかったが、では実際に、どのような種類のホワイトペーパーがよくバズり、見られているのだろうか。
バズスコアが高かった投稿をタイプ別に分類した結果、最も多かったのは「ノウハウ系」で全体の60%を占めていた。日常業務や学習における課題解決に直結する「やり方」や「コツ」を提供するこのタイプは、ユーザーにとって即実践できる実用性があり、高く支持されていることがわかる。
次いで多かったのは「調査レポート」で26.7%。独自に収集・分析されたデータをもとに作られたコンテンツは、市場のトレンドや業界の動向を把握するための信頼性の高い情報源として、シェアされる傾向がある。一方、「テンプレート」や「チェックリスト」は、それぞれ6.7%と少数だったが、特定の場面で即使える形式として支持されているようだ。
今やホワイトペーパーは、企業の広報・マーケティング戦略において大きな影響力を持つツールだ。ただ作るだけでなく、「どのように発信するか」を工夫することが、企業価値の向上につながるかもしれない。
出典:【株式会社Cone(資料作成代行サービス「c-slide」)】
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