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アナタはどっち派?「カード型Suica」と「モバイルSuica」のメリット&デメリット徹底比較!

JR東日本の交通系ICカード「Suica」は、2024年6月時点で1億557万枚も発行されています。また、スマホ普及に伴い「モバイルSuica」もすでに2,000万枚を突破しています。そこで今回は、カード型SuicaとモバイルSuicaのメリット&デメリットを比較してみましょう。アナタはどっち派ですか?

カード型Suicaのメリットは?

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カード型Suica(Image:Bankrx / Shutterstock.com)
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「Suica」は、JR東日本の交通系ICカードとして、2001年11月にサービスが開始されました。

カード型Suicaは購入時に預り金(デポジット)として500円が必要となりますが、払い戻し時には返金される仕組みです(払い戻し時に別途手数料が必要)。

また、カード型Suicaには記名式(My Suica)と無記名式の2種類があります。記名式Suicaは本人以外は使えませんが、紛失時にはSuicaの利用を停止したり残高などが保証されます。

一方、無記名式Suicaは購入者以外が利用しても構いませんが、基本的に紛失しても残高などは保証されません。

なお、カード型Suicaは一時期半導体不足で発行できなくなっていましたが、現在は記名式Suicaのみ、JR東日本のみどりの窓口や多機能券売機などで入手可能です。

●Suica公式サイトは→こちら

このあと、カード型Suicaのメリットについて解説しますが、これはモバイルSuicaのデメリットとなります。

【1】スマホのバッテリーやデータ通信の心配がいらない

カード型Suicaの最大のメリットは、モバイルSuicaのようにスマホのバッテリーやデータ通信を気にすることなく使用できることでしょう。

モバイルSuicaは、常にスマホのバッテリー切れに注意する必要がありますし、残高チャージするときはデータ通信にも気を付けないといけません。

これが心配で、なかなかモバイルSuicaに乗り換えられない人も多いのではないでしょうか。

実は、スマホのバッテリーが切れても、ある程度の時間はモバイルSuicaを使うことができるのですが、やはり完全に放電してしまった場合はまったく使えなくなります。

もし、改札を通過したあとにバッテリーが切れると、あとで面倒なことになりますよ。

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モバイルSuicaは、常にスマホのバッテリー切れに気を付けないといけませんが、カード型Suicaならはそのような心配はいりません(筆者撮影)

【2】無記名式Suicaなら人に貸すこともできる

カード型Suicaには「記名式」と「無記名式」の2種類があることはすでに解説しました。

記名式Suicaは本人以外は使用できませんが、無記名式Suicaなら購入者以外の人が使ってもまったく問題ありません。

たとえば、東京に遊びにきた家族や友だちに無記名式Suicaを一時的に貸すこともできますし、訪日外国人の友だちに貸したりすることも可能なんですね。

【3】紛失時にリスクを分散できる

万一、モバイルSuicaを利用しているスマホを紛失した場合は相当ショックですよね。

この場合は、スマホが手元にないため利用停止手続き(再発行手続き)にはパソコンが必要になります(パソコンがない人はモバイルSuicaサポートセンターでも手続き可能)。

また、手続きが完了した当日に定期券は利用可能となりますが、残高の利用やチャージなどは翌日以降になります。

もちろん、新たなスマホを購入して乗り換えてからでないと、再発行手続きができないので、すぐにモバイルSuicaの利用を再開するのは難しいでしょう。

カード型Suicaを紛失した場合は、駅の窓口で再発行手続きをするのは少々面倒ですが、紛失手続きの翌日以降には再発行されます。

もちろん、スマホは手元にあるので、損失を最小限に抑えることができるんですね。

このように、紛失時のリスク分散という観点では、カード型Suicaのほうが有利でしょう。

●Suica「再発行」は→こちら
●モバイルSuica「端末の紛失・盗難」は→こちら

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カード型Suicaの再発行手続きは、駅の窓口で比較的簡単にできます(画像はSuica公式サイトより引用)

【4】限定Suicaが発行される

モバイルSuicaと違い、カード型Suicaはさまざまなデザインの記念Suicaも発行されます。

このような特殊なSuicaは鉄道マニアの間で人気が高く、たとえば、2014年12月に発行された「東京駅開業100周年記念Suica」は、東京駅で1万5,000枚限定で販売される予定でしたが、購入者が殺到し過ぎて急遽発売中止に。

その後、ネットでも申し込みを受け付け、最終的にはなんと427万枚も発売されたのです。

モバイルSuicaにも券面が変更できる「着せかえ」機能が実装される予定ですが、やはりカード型Suicaのほうが、コレクション性は高いでしょう。

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こちらが「東京駅開業100周年記念Suica」。東京駅開業100周年記念Suicaは、一度も利用していない場合、一律で2026年3月31日に失効するのでご注意ください(筆者撮影)

【5】ウォーキングやジョギング中でも気軽に買い物ができる

ウォーキングやジョギング中にスマホや現金は少し邪魔になりますが、カード型Suicaなら薄くて軽いため、ポケットなどに入れても気になりません。

たとえば、カード型Suicaを持っていれば、運動後に自動販売機で手軽にドリンクを購入したり、コンビニで軽食を買うこともできるでしょう。

ちなみに、紙幣は汗で濡れる可能性もありますし、購入後にお釣りの小銭をもらうのも困ってしまいます。やはり、このような状況ではカード型Suicaを持っているほうが便利でしょう。

【6】いろいろな券売機で現金チャージできる

カード型Suicaなら、駅の券売機やコンビニなどを利用して、手軽に現金チャージできます。

実は、モバイルSuicaもコンビニやセブン銀行ATMなどで現金チャージできますが、駅の券売機では、スマホのNFC読み込みに対応した「チャージ専用」機しか対応していません。

しかし、カード型Suicaなら一部を除き、駅にある多くの券売機でチャージ可能なんですよね。

もちろん、モバイルSuicaならクレカでチャージすれば済むことなので、現金でチャージできる場所が多いことが大きなメリットだとは言えませんが……。

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モバイルSuicaはピンク色のNFC読み込みに対応する「チャージ専用」(写真左)でないと現金チャージできませんが、カード型Suicaなら写真右にある券売機でも現金チャージできます(筆者撮影)

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