食事中、通勤中など、時間があるとついつい触ってしまうスマホ。歩きながら、会話をしながら携帯を利用している人を街で見かける機会が多いが、「ながらスマホ」をする人には傾向があるようだ。モバイル社会研究所が行った「一般向けモバイル動向調査」の結果から、「携帯をついつい触ってしまう人」の特徴を見てみよう。
人との交流が活発な人ほど、ながらスマホを行う傾向

モバイル社会研究所では、2024年1月に全国15~79歳の男女6305人を対象に実施した「一般向けモバイル動向調査」から、携帯電話のマナーや人との交流に関する行動実態を調査した。
メールやLINE、電話でのやりとりなど人との交流頻度と、食事中・歩行中・人ごみの中でのながらスマホの関係性について分析すると、人との交流を活発に行っている・ときどき行っていると答えた人は、食事中・歩行中・人ごみの中でのスマホを利用率が50%を超えた。一方、交流を頻繁に行っていないと答えた人の、食事中や歩行中、人ごみの中でのスマホ利用率は約3割と、交流が活発な人よりかなり低い結果に。
この結果から、仲間や友達と頻繁に連絡を取る人ほど、ランチタイムや移動中、通勤電車など人ごみの中でも常に携帯を利用し、ながらスマホを行っていると言える。
仲間と頻繁に出かける人はスマホマナーに注意を

続いて、旅行や趣味の集まり、外食先での人との交流頻度と、ながらスマホの関係について調査。その結果、仲間や友達と旅行や趣味の集まり、外食などに行っている・ときどき行っている人は、半数以上が食事や歩行中、人ごみの中で携帯を利用していることが明らかに。特に仲間や友達と旅行や趣味の集まり、外食に行っている人の食事中のスマホ利用率は60%に上った。また、旅行や趣味の集まり、外食に仲間や友達と行かない人は、ながらスマホ率は3割程度だった。

では、年代とながらスマホの関係性はどうだろうか。旅行や趣味の集まり、外食先での仲間との交流頻度とながらスマホの利用率に関する年代比較を行うと、どの年代も活発に交流を行う人ほどながらスマホを行っている傾向が高いことが判明。
特に10代~30代は、出かけ先で仲間と活発に交流をしている・ときどきしている人は、食事中や歩行中、人ごみの中でのスマホ利用率が約7割とかなり高いことが明らかになっている。
若年層でコミュニケーション力が高く、行動的な人ほど、何かをしながらスマホを利用しているようだ。スマホ利用と別行動の同時進行は時短につながり、仕事や家事の効率が上がることもあるが、人に不快感を与えたり事故につながったりする場合も。マナーを守りながら、スマホを使うように心がけたい。
出典:【モバイル社会研究所】
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