「Suica」を紛失したと思って再発行したら、あとから出てきた。あるいは、Suicaを忘れて急遽2枚目を発行したりして、複数のカード型Suica持っている人もいるでしょう。でも、同じSuicaが複数枚あってもムダなので、何とかSuicaの残高を1枚にまとめることはできないのでしょうか?

複数のカード型Suicaの残高を1枚にまとめる方法はある!?
結論から言えば、残高が残っているカード型Suicaを複数枚所持している場合、残高をどれか1枚にまとめることはできません。
これは、モバイルSuica公式サイトの「よくあるご質問」にも明記されており、複数のカード型Suicaを所持している場合、残高をまとめることができず、不要なSuicaは残高を使い切ってから払い戻しを受けるように案内されています。
●モバイルSuica公式サイト「複数のSuicaのSF(電子マネー)残額を1枚にまとめたい。」は→こちら

ちなみに、カード型Suicaの払い戻しをするには、JR東日本のみどりの窓口にSuicaと身分証明書を持って行くことになります。
ただし、1枚につき220円の手数料がかかりますので、Suicaの残高は使い切ってから払い戻しを行って、デポジット(預かり金)の500円だけを受け取るのが、もっともスマートですね。

iPhoneならわざわざみどりの窓口に行かなくてもカード型Suicaを自分で払い戻しできる!?
不要なカード型Suicaは、JR東日本のみどりの窓口で払い戻しをすればいいのですが、最近は主要駅にしかみどりの窓口がなく、そのために、わざわざ電車に乗ってみどりの窓口に行くのも面倒ですよね。
そのようなときには、カード型SuicaをiPhoneのウォレットに取り込んでしまいましょう。これで、Apple Payで利用できるようになり、さらにデポジットの500円もSuica残高に加算されるのです。
もちろん、iPhoneに取り込まれたカード型Suicaは即座に使えなくなりますし、みどりの窓口に返却する必要もなく自分で処分してOKです。
なお、Apple PayでSuicaを利用できるのは、「iPhone 8以降のiPhone」と「Apple Watch Series 3以降のApple Watch」。または、日本国内で発売された「iPhone 7」と「Apple Watch Series 2」となっています。
●モバイルSuica「Apple Payに取り込んだ後のSuicaカードはどうなりますか?」は→こちら

実は、この方法を利用すると複数のカード型SuicaをiPhoneに取り込むことが可能です。「My Suica(記名式)」または「Suica定期券」を1枚取り込んだあとは、「無記名または同一氏名・生年月日情報が登録されたSuicaカード」のみが追加で取り込めるんですね。
ちなみに、Apple Payに登録できるSuicaの枚数はクレカを含めiPhone 7とApple Watch Series 2で最大8枚。iPhone 8以降とApple Watch Series 3以降の機種では最大12枚までとなっています。
もちろん、Suicaの残高をひとつにまとめることはできませんが、複数のSuicaをiPhoneで使い分けられるのはかなり便利でしょう。
●ビューカード「複数枚のカードやSuicaをApple Payに登録することはできますか?」は→こちら

なお、Androidスマホでは残念ながら「Suica定期券」しか取り込むことができません。また、カード型Suicaを取り込んでもデポジットが残高に加算されることもないのです。
Androidスマホユーザーがカード型Suicaを払い戻してデポジットをもらうには、面倒でもJR東日本のみどりの窓口に行くしかありません。
まとめ
いかがでしょうか? 複数のカード型Suicaを1枚にまとめることはできず、不要なSuicaがある場合は、JR東日本のみどりの窓口で払い戻してもらうのが基本です。
ただし、iPhoneユーザーならSuicaを取り込むことでApple Payで利用できますし、デポジットも戻って来るので、わざわざみどりの窓口に不要なSuicaを持って行く必要がないのはありがたいですよね。
また、最近のiPhoneなら最大12枚までSuicaが登録できますので、残高をひとつにまとめられなくても、iPhoneで複数のSuicaを使い分けることができます。