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「上司ガチャ」失敗でもZ世代は賢く対応!辞めずに「我慢・相談」を選ぶ新常識

近年、上司ガチャという言葉を耳にする機会が増えてきた。Z世代の若手社員と聞くと、「すぐに辞める」「上司とうまくいかなければ我慢せず転職」といったイメージを持たれることも少なくない。しかし、ペンマークの調査によると、たとえ上司ガチャに失敗しても、「我慢する」や「相談する」といった、冷静な対応を選ぶ若者が大半を占める結果となった。今回は、その実態を紐解くとともに、企業に求められる姿勢についても見ていこう。

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(Image:「photoAC」より)
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「すぐ辞める」とは誤解?Z世代が見せた冷静な対応とは

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上司ガチャに外れたと感じた場合は「我慢して様子を見る」というのが最も多い回答だった(「株式会社ペンマーク」調べ)

ペンマークは、全国のZ世代(1996〜2005年生まれ)の若手社員176人を対象に、Z世代の就業意識調査の一環として、「上司ガチャに外れたと感じた場合の行動」に関するアンケート調査を実施。調査の結果、「まずは我慢して様子を見る」というのが最も多い回答となり、次いで「距離を置く・かかわりを最小限にする」「周囲の信頼できる人に相談する」といった回答が続いた。また、「辞めることを検討する」「異動や担当変更を申し出る」といった即座に職場を去るような極端な選択をする人はごく少数だった。「Z世代=忍耐力がなくすぐ辞める」というイメージとは裏腹に、現状を受け入れつつ、自らの工夫や周囲の力を借りて、解決を試みる慎重さを持っていることが明らかになった。たとえ相性の悪い上司だとしても、キャリア全体を見据え、まずは自分の中で答えを出そうとする傾向がうかがえる。

静かな離職を防ぐ、若手社員との向き合い方

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1on1に頼らず、相談先が複数あれば、悩みに寄り添うことができるだろう(Image:Shutterstock.com)

こうしたZ世代の「まず様子を見る」「相談する」といった段階的な対応は、企業にとっては極めて重要な介入の猶予期間であるといえそうだ。逆に言えば、初期段階で適切に手を打たなければ、若手社員のエンゲージメントが下がり、やがて静かな離職につながるリスクがあるということでもある。

企業に求められるのは、若手社員と上司のミスマッチに気づいたときに、安心して相談できる受け皿を用意しておくことだ。直属の上司との1on1だけに頼ることなく、信頼できるメンター制度や、キャリア相談を受け付ける人事窓口など、複数の出口をつくることも効果的なのかもしれない。また、パフォーマンスの変化や発言量の減少など、若手社員の些細な変化に反応できる上司や人事担当者の気づく力も、より一層求められていきそうだ。

今後、優秀な人材確保がますます難しくなると予想される中で、若手社員に対する初期対応力は、企業の競争力の一つとして位置付けられていくのかもしれない。Z世代の慎重な行動の裏にある静かな期待に、どう応えていくのかが未来の組織を左右していきそうだ。

出典:【Z世代若手社員意識調査】「上司ガチャ」に外れても、Z世代はすぐ辞めない。

(Image:「photoAC」より)

スマホライフPLUS編集部

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