近年、手軽さと利便性の高さから電動キックボードの利用者が急増し、車道で走行を見かける機会が多くなった。しかし警察庁の発表(※1)によると2024年9月までの電動キックボードの交通違反は2万件を超えるという。そこでウェブクルーは「自動車ドライバーから見た電動キックボードに関する意識調査」を実施。運転ドライバーはどのようなことに“ヒヤリ”としたのか、事故防止のためにどのようなことに配慮すればよいのか早速見ていこう。

※1 参考: 警察庁「特定小型原動機付自転車に関する規定の施行状況について(令和6年11月8日)」
電動キックボードの走行を見て危険を感じた経験58.0%

「ズバット」を中心とした比較サイトを展開する株式会社ウェブクルーは、2025年5月8日~12日の期間、運転中に電動キックボードを見かけた経験のある5大都市(札幌市内・東京23区内・名古屋市内・大阪市内・福岡市内)在住の男女1,088人を対象に、「自動車ドライバーから見た電動キックボードに関する意識調査」を実施。
車を運転中に電動キックボードの走行を見てヒヤリとしたり、危険を感じたりした経験があるかを尋ねると「何度もある」58.0%、「一度だけある」19.3%と危険を感じた人が約8割にのぼることが明らかになった。
では、どのようなシーンで危険を感じたことがあるのか具体的に見ていこう。
電動キックボードでの走行に危険を感じる瞬間「車の間をすり抜けて走行」69.1%で最多

車を運転中、電動キックボードの運転者がどのような行動をしたときに危険を感じたかを尋ねると(複数回答可)、最も多かったのが「車の間をすり抜けて走行していた」69.1%、次いで「歩道や路地から急に飛び出してきた」53.4%、「信号を無視して走っていた」48.6%、「道路を逆走していた」37.7%と、どのシーンにおいても、いつ交通事故が起きてもおかしくないような行動が挙げられた。
車の運転者は、電動キックボードの車線変更や進路変更が突然起こる可能性があることや、交通ルールを守っていない可能性がある、またバランスを崩して転倒・接触するリスクがあるといった不安を覚えることが多いようだ。
電動キックボードを運転する人は、当然のことながら交通ルールやマナーを守って走行しなければならない。一方、車の走行時には電動キックボードとの間隔を十分に取る、電動キックボードを見かけたら速度を落とす、乗り手の体の向きや仕草から電動キックボードの動きを予測するなど、常に危険の予測を心がけていくことで不慮な事故の防止につながり、車と電動キックボードとの共存が目指せるのではないだろうか。
出典元:【ズバット 車買取比較(株式会社ウェブクルー)】
※サムネイル画像(Image:Henk Vrieselaar / Shutterstock.com)