採用難が続く現在、企業はあらゆる方法で採用活動を実施しており、SNSアカウントによる採用活動も主流になりつつあります。実際に、就活生は企業のSNSアカウントを重視して企業選びをしているのでしょうか。今回は、「26卒におけるSNS就活についての実態調査」をご紹介します。

就活生が企業選びで最も重視するのは「会社の雰囲気」

SNS採用マーケティング「エアリク」を運営する株式会社リソースクリエイションでは、就職活動中の学生747人を対象に「26卒におけるSNS就活についての実態調査」を実施。
まずはじめに「選考に進む上で、何を最重要視しますか?」と質問すると、過半数(60.4%)が「会社の雰囲気」と回答。Web上の求人や採用サイトでは伝わりきらない情報を重視していることがわかります。
8割以上の学生がSNSで企業をチェック

会社の雰囲気を重視する人が多い中、SNSで雰囲気をチェックする就活生も多いのではないでしょうか。そこで、「就職活動を進める上で、企業のSNSアカウントは必要だと思いますか?」と質問したところ、86.1%が「必要」と回答しました。
その理由として、「ナビサイトやホームページだけでは、堅苦しい印象を受けてしまう」「限られた情報の中で企業を選ぶ際に精査するツールは多い方が会社の魅力をより知ることができるから」「求人サイトや新卒サイト以外に会社の情報を気軽に知ることができる手段のひとつだから」といった声が上がっています。
会社からの情報が多ければ多いほど、就活生の安心感につながるようです。

次に「就職活動を進める上で、SNSで社名を検索しましたか?」と質問すると、8割以上の学生がSNSで「社名を検索した」と回答。検索媒体は、Instagram、TikTok、YouTubeの順で多くなっています。
このことから、テキストに加え、動画や画像といった視覚的な情報を求めていることがうかがえます。
企業アカウントは入社意欲に影響する?

「就職活動中、企業アカウントを見て入社意欲はどのように変化しましたか?」と質問すると、「企業アカウントを見て入社意欲が増した」と回答した学生は約9割(88.4%)にのぼりました。
給与面以外での差別化が難しい現状で、企業の雰囲気がわかるSNSは重要な判断材料となっているようです。

最後に、「SNSがきっかけで企業の選考を受けたことがありますか?」と質問すると、半数以上(53%)があると回答しました。
株式会社マイナビの調査によると、2025年卒の採用充足率は70.0%(*1)と過去最低を記録しています。そのため、今まで以上に企業が学生の行動傾向を的確に把握し、効果的に訴求する必要があると言えるでしょう。
出典元:【株式会社リソースクリエイション】
(*1)HUMAN CAPITALサポネット(マイナビ)
※サムネイル画像(Image:nugastaia / Shutterstock.com)