Z世代が若手社会人の中心となった今、世代を超えた上司とのコミュニケーションは円滑にできているのだろうか。大学生向け学習管理SNS「Penmark」を運営する株式会社ペンマークと、累計3万件以上の実績を持つ退職代行サービス「退職代行モームリ」を運営する株式会社アルバトロスは、全国のZ世代の若手社会人316名を対象に、「Z世代と上司のコミュニケーションに関する実態調査」を共同で実施。Z世代の部下を持つ役職者必見の調査結果が明らかになった。

Z世代は「何を言うか」ではなく「どう伝えるか」を重視していると判明

Z世代が上司に求めるフィードバックについて調査を行った結果、上司からZ世代に「何を言うか」ではなく、「どう伝えるか」が重視されていると判明した。調査結果を見てみると、最も多かったのは、約6割が回答したサンドイッチ型の「まず出来ている点を褒めてから、改善点を指摘してくれる」という方法だった。肯定的な評価をもらい、そこから指摘を受けることで、指摘を精神的に前向きに受け止めたいという気持ちが強いことが分かった。デジタルネイティブのZ世代としては、SNSなどで常に他者からの目がある環境に居続けてきたこともあり、精神衛生を考慮した伝え方を用いることで、建設的な対話につながると考えられる。
人格と行動を切り離して伝えることが今の時代に適している

他に「会議室など、人目につかない1対1で伝えてくれる」や、「感情的にならず、ファクトベースで話してくれる」なども票が多く、中でも全体の半数を占めた「人格と行動を切り離して伝えてくれる」は、Z世代が求めるフィードバックの本質を示しているといえる。上司の伝え方によっては、Z世代に「人格否定」と受け取られるリスクがあるため、あくまで行動に対して指摘することが望ましいと言えるだろう。ファクトベースで話すことはもちろん大切だが、そこに「冷たい」「突き放されている」と受け取られると、エンゲージメント低下や早期離職に繋がりかねないので、そちらも注意が必要だ。調査結果から、Z世代は一方的な指示ではなく、共に成長するための対話や、精神的に負担の少ない伝え方を求めているといえる。
昔はこうだったと言っても、時代は移り行くもの。今後、会社をZ世代に託すためにも、中年層やシニア層の役職者は、Z世代に配慮したコミュニケーションや職場環境づくり、人材育成に取り組むことが重要だろう。
また、こうした管理職の「フレーズ単位の悩み」を解決すべく、ペンマークはアルバトロスと共同で、Z世代とのコミュニケーションギャップを埋めるための管理職向けAIコミュニケーションツール「コミュトレZ」を提供しているので、そちらもぜひチェックしてほしい。
出典:【株式会社ペンマーク「Z世代と上司のコミュニケーションに関する実態調査」】
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