人気のフリマアプリ「メルカリ」では、誰でも不用品を売ってお小遣い稼ぎができて便利ですが、意外なものが出品禁止となっている場合もあります。ルール違反を繰り返すと、ペナルティを受ける可能性もあるため、出品前にしっかり確認しておきましょう。

「メルカリ」では何でも売っていいわけじゃない!
いらなくなったモノを、スマホから簡単に売却できる便利なフリマアプリ「メルカリ」ですが、出品が禁止されている商品もたくさんあります。
偽ブランド品や盗品、殺傷能力のある武器、危険物、18禁、児童ポルノ、医薬品、危険ドラッグ、個人情報などが出品できないのは当然ですが、実は、意外なものも出品禁止となっているんです。
あまりよく調べずに禁止商品を何度も出品していると、メルカリの運営からペナルティを課されてしまう場合もあるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
●メルカリ「禁止されている出品物」は→こちら

【1】ダウンロードコンテンツやデジタルコンテンツなどの電子データ
メルカリでは、公式ホームページ等から電子コード等の情報を入力してダウンロードするPCソフトやアプリケーション、ゲームソフトなど、インターネット上からダウンロードする画像やイラスト、書籍、音楽、映像等のデジタルコンテンツが出品禁止となっています。
また、上記をダウンロードするための電子コード等の情報(印刷したものを含む)も違反となります。
ただし、パッケージ版のPCソフトやゲームソフト本体は対象外。それでも、プロダクトコードやシリアルコードで有効化できるソフトは、パッケージ版であっても違反となりますのでご注意ください。

【2】使用済みのスクール水着、体操着、学生服類など
メルカリでは使用済み下着は出品禁止ですが、ほかにも青少年保護・育成および衛生上の観点から、使用済みのスクール水着、体操着、学生服類などの出品がNGとなっています。
具体的には使用済みスクール水着、体操服、ブルマ、クリーニング済み学生服などが禁止されており、とくに、ブルセラと誤認する可能性があるものは確実に違反となります。
クリーニング済み学生服に関しては、「傷みもなくまだ着られるので誰かに譲りたい」という意見もありますが、現状ではNGですので出品してはいけません。
なお、似たようなものでも競泳用水着やレジャー用水着、ジョークグッズやコスプレ品であれば出品可能となっています。

【3】配送会社や警察などの制服類
メルカリでは「犯罪や違法行為に使用される可能性が高いもの」の出品が禁止されています。
具体的には「配送会社や警察、その他身分を偽って悪用されるおそれのある制服類」や「犯罪に使用されるおそれのあるピッキングツールや盗撮用小型カメラなど」となっています。
警察の制服は当然ですが、最近は配送会社を装って詐欺やストーカー行為を行う事案も多いので、こちらも出品禁止になっているんです。

【4】お米
メルカリでは「緊急事態において、生命身体の安全や健康の維持に関わる必需品であり、できるだけ早く多くの人に届けることが求められるが供給が著しく不足しているもの」の出品を禁止しています。
そのため、現在は「政府備蓄米およびそれに類するもの」「米穀およびそれに類するもの」がNGになっているんです。
とはいえ、一時期よりはずいぶんお米も出回って、スーパーなどで普通に買えるようになってきたので、そのうち出品禁止も解除されるかもしれません。

【5】新型コロナウイルスワクチン接種券およびそれに類するもの
メルカリでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に伴い、関連する一部の商品を禁止出品にしています。
具体的には「新型コロナウイルスワクチン接種券およびそれに類するもの」が該当しますのでご注意ください。
ちなみに、コロナ禍の最中は「衛生マスク」や「PCR検査キットやそれに類するもの」などが出品禁止になったこともありましたが、現在は解除されています。

【6】ブランドのロゴワッペン、同人誌、ブランドやキャラクターを想起する商品名
偽ブランド品がNGなのは当然ですが、メルカリでは「知的財産権を侵害するもの」も出品禁止となっています。
具体的には、「ブランド品の全部または一部を加工したリメイク品」や「ブランドのロゴワッペン」などが該当します。
また、ブランド品やキャラクター商品に似た商品の出品もNGで、商品名に類似するブランド、キャラクター名を「〇〇〇風、〇〇〇系、〇〇〇タイプ」のように記載することも禁止されているのです。
さらに、「許諾なくキャラクターなどを使用したハンドメイド品、同人誌など」も出品禁止ですので、ご注意ください。

【7】現金、金券類、カード類
以前、現行紙幣が額面より高値で売買されたことが問題となり、2017年4月以降、メルカリでは現金の出品が禁止されています。
普通に考えれば、額面以上で現行紙幣を購入することなどあり得ないのですが、多重債務者などが、クレカで現金を購入して目先のローン返済に充てる目的で落札しているのではないかと考えられています。
ただし、現在有効ではないお札やコイン、海外紙幣などは出品可能です。

また、メルカリでは残高のあるプリペイド類(QUOカード、図書カード、テレホンカードなど)。商品券、ギフト券、航空券、乗車券、旅行券なども出品できません。
80年代アイドルのテレホンカードなどは今でもコレクターがいますが、残高があるものはNGとなっていますのでご注意ください。
【8】個人輸入した化粧品類
メルカリでは「許可なく製造した化粧品類や小分けした化粧品類」の出品が禁止されていますが、海外で購入したり個人的に輸入した医薬部外品、化粧品類の出品は、医薬品医療機器等法違反となるため禁止されています。
化粧品類に該当するのはヘアケア製品、ボディケア製品、 スキンケア製品、メイクアップ道具、オーラルケア製品、香水などとなっています。
たとえば、海外で買ったけど使わなくなった香水やメイク用品などを、メルカリに出品することはできないのでご注意ください。
なお、国内製品であっても「使用期限切れの化粧品類」は出品禁止です。

【9】領収書、レシート
メルカリでは「領収書や公的証明書類」の出品が禁止されています。
これは、なりすまし防止のために運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなどが該当しますが、実は領収証やレシートなども含まれています。
「レシートや領収書なんて誰が買うの?」と思うでしょうが、こちらは脱税目的で不正利用する人もいるので、それを防止するためなのです。

【10】一部のモバイルバッテリー
メルカリで禁止されている「危険物や安全性に問題があるもの」には、火薬、花火、ガソリン、灯油、毒物、劇薬、石綿(アスベスト)などが危険物に指定されていますが、それ以外にも注意が必要なものがあります。
それはバッテリー関係です。まず、「PSCマーク」「PSEマーク」などのPSマークがなく法令の安全基準を満たしていないと思われるものは出品禁止です。
また、マグネットセットおよび吸水樹脂ボールは2023年12月19日以降はPSCマークがあっても出品禁止となっています。
ほかにも、バッテリーが膨張・破損・故障した家電製品(スマホやPCなど)や、新品や未使用に近い状態ではない脱着式バッテリー(モバイルバッテリー)はNGです。
さらに新品であっても純正品でない(互換)バッテリーなども出品禁止となっています。

まとめ
いかがでしょうか? 今回は人気フリマアプリ「メルカリ」で出品が禁止されている商品を紹介しました。
メルカリの出品禁止ルールはけっこう変更されることが多いため、不用品を出す前に必ず最新情報を確認してから出品するようにしましょう。
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)



