メルカリやYahoo!フリマ、Yahoo!オークションといった、広告でも度々目にするネットフリマやネットオークション。近年は多くの企業が参入し、ポイントと紐づけたりキャンペーンを行うなど、さまざまな施策を打ち出している。そんななか、モバイル社会研究所は、2025年2月に、全国の15~79歳男女7,371人を対象に「スマートフォンの利用状況やお金に関連するサービスの利用動向」について大規模調査を実施。ネットフリマ・オークションの利用実態とリセールバリューへの意識を確認していく。

ネットのフリマ・オークションの利用頻度は若年層に多い

今回の調査結果から、ネットフリマやネットオークションでの購入頻度について回答を見てみると、性別では男性のほうが約5ポイント高く、女性より購入頻度が高い。年代別では20代が最も高く、若年になるにつれて購入頻度が高くなっており、70代にもなると購入頻度はかなり低いことが分かる。アパレルやインテリア、雑貨類など、所有物が少ない若年層に特に支持されているサービスと言える。

対して、ネットフリマやネットオークションでの出品頻度についても回答を見てみると、男女で大きな差はなかったものの、年代別ではやはり20代が頭一つ抜けていることが分かった。特に20代では「月1〜2回以上」と答える割合が高く、売る行為が生活に根付いていることが分かる。こちらも若年になるほど頻度が高くなっており、70代では出品の利用はごく少数にとどまる。
購入はともかく、梱包や発送の手間があるため、行動負担の少ない若年層の利用が多いと考えられる。
普段から出品する人ほどリセールバリュー意識が高い

買い物の際のリセールバリュー意識についての質問に対する回答を見てみると、男性のほうが女性より3ポイント高いことが分かった。年代別に見ると、意識している割合はいずれも50%未満だが、10代を筆頭に若年層に意識が高いことが分かる。

現在のネットフリマやオークションでの出品状況とリセールバリュー意識を尋ねたところ、出品している人の53%が意識していることが明らかになった。値付けし、販売する以上、価格に対する意識が高いのは当たり前と言える。一方、出品経験のない層の意識は33%と大幅に低かった。
今回の調査から、日常的に出品する人ほどリセールバリューを意識しやすく、売る前提で買わない人ほど意識が低い傾向が明らかになった。
出典:【モバイル社会研究所】





