会社で働く上で必要とされる礼儀作法、いわゆるビジネスマナー。古くからの慣習が、今の時代に本当に合っているのか疑問に感じたことがある人も多いのではないだろうか。エン転職がユーザーを対象に「ビジネスマナー」についてアンケート調査を行ったのでリアルな声とともに紹介しよう。
ビジネスマナーのなかで重要だと思うものは「挨拶」が最多
エン株式会社が運営する「エン転職」は、2025年9月1日～30日にユーザーを対象にビジネスマナーについてアンケート調査を実施し、1,435人から回答を得た。
そもそもビジネスマナーが必要かどうかについては、ほとんどの人が「必要」と回答しており、「相手に敬意を示し、信頼関係を築くため」「円滑なコミュニケーションを図るため」「取引先や顧客とも関係を良好に保つため」などの理由を挙げている。
ビジネスマナーのなかで最も重要だと考えられているのは「挨拶」で、どの年代においても8割を超えており、次に「言葉遣い」「報告・連絡・相談」が続く。「服装や身だしなみ」「電話・メール対応」なども半数以上がマナーとして大事な項目だと回答している。
ユーザーの声には「その人の印象は初対面の挨拶でほとんど決まると思う」（40代男性）、「敬語ができていない相手に対して、この人と一緒に仕事をして大丈夫なのかと不安になったことがあるため」（20代女性）などの意見が挙がった。
一方で、ビジネスマナーをそれほど重視していない人も少数ながら存在し、「形式的なルールが多いと感じる」「マナーを守ることがストレス」などの理由を挙げた。そのなかでも不要だと思うビジネスマナーは「上座・下座」が半数以上にのぼり、「社内チャットツールの使い方」「服装・身だしなみ」などが続いた。
ユーザーの声には「仕事の服装は半ズボンなどでなければスーツである必要性はないと思う。上座・下座についてはマナーとして存在する意味もわかっていない」（20代男性）、「相手への敬意を示すことより形式的に行うことのほうが重視されてしまい、ビジネスマナー自体が形骸化していると思う」（40代女性）といった意見が寄せられた。
ビジネスマナーとして気になる周囲の行動「深夜や早朝にメールやチャットを送る」
ビジネスマナーの観点から、周囲の行動で気になることは「深夜や早朝にメールやチャットを送る」がどの年代でも半数以上にのぼり最多となった。次いで「社外の人に対して上司や先輩を呼び捨てにする」「メールやチャットでフランクな表現をする」などが続く。
次に、普段から気をつけているビジネスマナーとしては「社外の人に対して上司や先輩を呼び捨てにしない」が最多、「深夜や早朝にメールやチャットを送らない」「メールやチャットでフランクな表現をしない」などが挙がった。
ユーザーの声には「呼び捨ては苦手なので、つい“さん”をつけてしまうが、上司から注意を受けて直した」（40代女性）、「深夜や早朝のメールは相手のワークライフバランスに影響するので控えている」（30代女性）、「友達ではないので“！”などは使わないようにしている」（20代男性）などの意見が寄せられた。
服装については、企業や業態によってカジュアルな勤務が可能になっている。一方で、コミュニケーション面では、今なお失礼のない配慮が求められていると言えるだろう。
出典:【エン転職】
※サムネイル画像（Image:「photoAC」より）
