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Android Autoを簡単にワイヤレスで接続する方法 − 基本的な使い方も【最新版】

最近の車のカーナビ(ディスプレイオーディオ)は「Android Auto(アンドロイド・オート)」に対応するものが増えてきました。Googleマップやハンズフリーでの電話などが利用可能になるので、車が対応していればぜひ使ってみたいと思う人も多いでしょう。でも、いったいどうやって接続すればいいのでしょうか? 

そもそも「Android Auto」ってどんなものなの?

Googleが提供する「Android Auto」は、2025年4月時点で500車種以上で利用可能で、もちろん無料で利用できます。まずは、自分の車が対応しているか、Android公式サイトで確認してください。

●Android「自動車とステレオの対応状況」は→こちら

また、Android AutoはAndroidスマホ専用ですので、iPhoneユーザーは「Apple CarPlay」という機能を使えば同じようなことができます。

次に、AndroidのOSのバージョンを確認しましょう。Android 9.0以下だった場合はGoogle Play(Playストア)から、「Android Auto」アプリを入手する必要があります。

●Android Auto(入手先)は→こちら

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手持ちのAndroidスマホのOSバージョンを確認しましょう。通常は、設定の「デバイス(端末)情報」→「Android バージョン」で確認できます
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もし、2019年リリースのAndroid 10以降であればAndroid Autoは標準で搭載されているので、Android Autoアプリをインストールする必要はありません。

しかし、Android Autoアプリのアイコンはホーム画面に表示されないので、不安な人はGoogle Playで検索してみましょう。ここでAndroid Autoが「インストール済」と表示されていればOKです。

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Android 10以降ではAndroid Autoアプリのアイコンは表示されません。Google Playの検索で「Android Auto」で検索すると(左写真)、Android Autoが「インストール済」となっているはずです(右写真)

また、Android Autoではスマホで使っているすべてのアプリが利用できるわけではなく、各自のスマホにインストールされている一部のアプリが反映されます。

たとえば、「Googleマップ」「Yahoo!マップ」「Spotify」「Amazon Music」「Audible」「YT Music」「Messenger」「メッセージ」「電話」「カレンダー」などですね。

もちろん、ディスプレイにはAndroid Autoに対応したアプリしか表示されませんが、「YouTube」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」といった動画配信アプリは、運転の安全性を考慮して利用できなくなっています。また、LINEも利用できません(Apple CarPlayは利用可能)。

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ディスプレイにはAndroid Autoに対応するアプリしか表示されません。もちろん、表示されるアプリは、自分のスマホに入っているものになります(筆者撮影)

Android Autoに接続してみよう!

そもそも、Android Autoは2016年から日本国内でサービスが開始されましたが、Android AutoアプリのVer.14以降は、2017年リリースのAndroid 8.0以上でないと使えません。

次に、Android Autoは基本的にUSBケーブルを車に接続して利用することが可能ですが、機種によってはワイヤレス(Bluetooth)で接続することが可能となっています。

SAMSUNG「Galaxy」やGoogle「Pixel」なら例外的にAndroid 10以降から利用可能ですが、基本的にワイヤレス接続は2020年リリースのAndroid 11以降でないと使えないと考えてください。

また、現在のAndroid AutoはWi-Fiの5GHz帯を使用していますので、もし、Wi-Fiの2.4GHz帯しか対応していない古い機種では接続できません。ただし、5GHz帯は2009年のWi-Fi 4(11n)以降で利用可能ですので、相当古いスマホでない限り、ここがネックになることはないと思います。

今回は、2023年製のメルセデスベンツ「C200」と「OPPO Reno10 Pro 5G(Android 14)」を利用して接続方法を紹介しますが、カーナビ(ディスプレイオーディオ)のボタン操作などはメーカーや車種ごとで大きく異なりますので、あらかじめご了承ください。

車によってはUSBケーブルでしか接続できない場合もありますが、今回はBluetoothでのワイヤレス接続の方法を紹介しましょう。

まずは、車のエンジンをかけてシフトを「P」の状態にしてから設定します。メルセデスベンツの場合はカーナビ・ディスプレイのホームボタンを押して「電話」を選択。次に「デバイスを接続」を押しましょう(この操作はメーカーや車種ごとでかなり違います)。

すると、カーナビのディスプレイオーディオとスマホの両方に「ペアコード」が表示されるので、同じ数字であることを確認してAndroidスマホで「ペアリング」を、カーナビ側では「はい」を押しましょう。

あとは、注意事項を確認して「同意して開始」を押せばOKです。これだけで簡単にAndroid Autoが利用できるようになりました。

Android Autoを接続する手順

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まず、カーナビのディスプレイで「ホーム」ボタンをタッチ(上写真)。次に「電話」を選択します(下写真)(筆者撮影)。ここはメーカーや車種で大きく異なります
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ディスプレイの「デバイスを接続」をタッチすると(上写真)、スマホのBluetoothがオンになっていれば、車の名称(今回はMBUX55762)とスマホの名称が表示されるはずです(下写真)(筆者撮影)
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スマホの設定でBluetoothを開き、「使用可能なデバイス」欄に車の名称(MBUX55762)が表示されたら、これを選択(上写真)。すると、ペアコードが表示されるので、カーナビの表示と同じであることを確認して「ペアリング」を押します(下写真)
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ディスプレイ側でも確認画面が表示されるので「はい」をタッチ(上写真)。注意事項を確認して「同意して開始」を押せばOKです(下写真)
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すると、ディスプレイにAndroid Autoが表示されますので、画面右下の設定ボタンをタッチします(上写真)。これでAndroidのアプリ一覧(ランチャー)が表示されました(下写真)(筆者撮影)

純正カーナビ以外のナビアプリを使う(Googleマップ・Yahoo!カーナビ)

Android Autoを使う大きな理由に、「Googleマップ」や「Yahoo!カーナビ」といった、車の純正ナビ以外のナビアプリを使えることが挙げられるでしょう。

車の純正カーナビはアップデートしないとマップが古いままで、新しい道路を案内してくれません。しかし、スマホのナビアプリなら、常に最新情報でルートを案内してもらえるのがありがたいですよね。

もちろん、GoogleマップやYahoo!カーナビでは音声アシスタントも可能ですし、そもそも普段から使っているGoogleマップやYahoo!カーナビのほうが使いやすいと感じている人も多いことでしょう。

Googleマップを使う手順

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ディスプレイで「マップ」アイコンをタッチすると(上写真)、Googleマップが表示されます(下写真)(筆者撮影)
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画面右下の「マイク」をタッチすれば、音声アシスタントが起動しますので(上写真)、「〇〇〇へ行きたい」と目的地を喋りかけます(下写真)(筆者撮影)
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すると、目的地までのルートが案内されますので「開始」をタッチ(上写真)。あとは案内に従って走行すればOKです(下写真)(筆者撮影)

Yahoo!カーナビを使う手順

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ディスプレイで「Y!カーナビ」をタッチしたら(上写真)、「マイク」アイコンで目的地を告げます(下写真)(筆者撮影)
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Yahoo!カーナビでは、より細かく目的地を指定することができました。メニューで場所を選択すればカーナビがすぐに開始されます(筆者撮影)

Android Autoで音楽を楽しむ(Amazon Music・Spotify)

Android Autoでビデオは再生できませんが、音楽を楽しむことはできます。

具体的には「Amazon Music」「Spotify」「YT Music」といったストリーミング音楽配信アプリが利用可能。

あらかじめ、アプリごとに会員登録しておけば、Android Autoを通して車のスピーカーで音楽を聴くことができるのです。もちろん、カーナビ利用中でも音楽は再生され続けますよ。

ただし、ストリーミング音楽サービスの場合は、事前にダウロードしておかないとスマホのデータ通信をかなり使ってしまいますので、無制限プランを契約していない人は注意してください。

Amazon Musicを使う手順

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ディスプレイで「Amazon Music」アプリをタッチすれば(上写真)、すぐに音楽を再生することができます(下写真)(筆者撮影)

Spotifyを使う手順

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「Spotify」もアプリをタッチすれば、すぐに音楽を再生できます。画面右下のアイコンをタップすると(上写真)。カーナビとSpotifyの操作画面を両方を同時に表示できますよ(下写真)(筆者撮影)

ストリーミング音楽の再生はスマホのデータ通信を利用しますので、長時間の利用は厳しいかもしれません。

そこで、音楽再生アプリを利用してスマホに保存しているMP3ファイルを再生してみましょう。こちらはデータ通信を使いませんし、いつもスマホで聴いている音楽を車でも楽しめるメリットがあります。

たとえば、筆者はrecorder & smart appsの「音楽プレーヤー」というアプリを使用していますが、こちらはAndroid Autoに対応していますので、データ通信量を気にせずスマホに保存してあるMP3を再生できるのです。

もちろん、音楽プレーヤーでは上部にあるタブ「アルバム」「アーチスト」「フィルダ」「プレイリスト」で曲を簡単に検索できますので、純正カーナビの音楽再生機能より使い勝手がよい場合もあるでしょう。

●recorder & smart apps「音楽プレーヤー」(入手先)は→こちら

音楽プレイヤーを使う手順

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ディスプレイで「音楽プレーヤー」アイコンをタッチ(上写真)。画面上部タブの「アルバム」「アーティスト」「プレイリスト」などで簡単に音楽を選べます(下写真)(筆者撮影)

Android Autoで電話をかける

もちろん、Android Autoではハンズフリーでの「電話」も可能です。仕事で毎日車を使う人には欠かせない機能ですよね。

使い方は簡単で、ディスプレイで「電話」アイコンをタップすると、「履歴」「連絡先」などから相手を選んで、すぐに電話をかけることができます。

カーナビでディスプレイオーディオに対応している車なら、ハンドルに「通話」ボタンも付いていると思いますので、電話がかかってきたときもこのボタンですぐに対応できますよ。

Android Autoで電話をかける手順

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電話をかけるときはディスプレイで「電話」アイコンをタッチ(上写真)。すると、スマホの電話の「履歴」が表示されました(下写真)(筆者撮影)
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もちろん、上部タブで「連絡先」も選択できます(上写真)。一覧から相手を選べば、すぐに電話をかけることができますよ(下写真)(筆者撮影)
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カーナビでディスプレイオーディオに対応する車なら、ハンドルに「通話」ボタンもありますので、ここで電話に出ることも可能です(筆者撮影)

Android Autoの設定を確認する

Android Autoのディスプレイには「設定」アイコンも表示されています。

これを起動すれば、「メッセージの通知」に関する設定や、「Android Autoを自動的に起動」「音楽を自動的に再生」「地図の日中/夜間モード」「運転席の位置」といった設定を変更できますので、一度確認してみてはいかがでしょうか。

Android Autoの設定を確認する手順

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ディスプレイの「設定」をタッチすると(上写真)、Andorid Autoの設定を変更することができます(下写真)(筆者撮影)

ランチャーのアプリを並べ替えたり削除する方法はある?

カーナビのディスプレイはタッチ操作ができますが、ランチャーに表示されているアイコンの並べ替えや削除・追加などはできません。

実は、アイコンの整理はAndroidスマホ側で設定するようになっているのです。

まず、スマホのGoogle Playを開き、“Andorid auto”で検索しましょう。すると、「Android Autoを設定しますか?」と表示されるので「Android Autoの設定に移動」をタップします。

設定画面が表示されたら、「ランチャーのカスタマイズ」を選択しましょう。これでアプリ一覧が表示されます。

アプリ名の左側の点部分をドラッグして上下に移動させると、アイコンの配置を変更できますし、右側のチェックを外すとそのアプリは「非表示のアプリ」に移動され、ランチャーから削除されるんですね。

ただし、このアプリの変更は車のエンジンをいったん止めて、Andorid autoを再起動したときに反映されるようになっています。

画面のアプリを並べ替えたり削除する手順

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カーナビのディスプレイに表示されたアプリは、画面をタッチしても削除したり並べ替えることはできません(筆者撮影)
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まずは、スマホでGoogle Playを開いて“Android auto”で検索したら、「Android Autoの設定に移動」を押します(上写真)。次に、「ランチャーのカスタマイズ」をタップしましょう(下写真)
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アプリ一覧ではアプリ名左側の点を上下にドラッグして移動。不要なアプリは右側のチェックを外します(上写真)。すると、チェックを外したアプリが「非表示のアプリ」に入りました(下写真)
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車のエンジンを止めてAndroid Autoを再起動すると、スマホで非表示に指定したアプリがディスプレイ上から消えていました(筆者撮影)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はAndroid Autoの接続方法と基本的な使い方を紹介しました。

古い車と古いAndroidスマホ同士だと、ワイヤレスで接続できなかったり、接続がうまくいかないトラブルも多いようですが、ここ数年で販売された比較的新しい車とAndroidスマホ同士であれば、ワイヤレスでとっても簡単に接続できます。

とくに、GoogleマップやYahoo!カーナビなどは、常に最新情報でルート案内してくれるので、車の純正カーナビより優秀だったりします。

また、ハンズフリー電話やメッセージのやり取りができたり、音楽の再生も可能ですので、Android Auto対応車種を持っているのであれば、ぜひ一度試してみてください。

すずきあきら

すずきあきら

編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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